ミニッツではポケモンカードを中心にトレーディングカードに特化したライブコマースサービスを展開している
ミニッツではポケモンカードを中心にトレーディングカードに特化したライブコマースサービスを展開している

コレクター向けのアイテムに特化したライブコマースプラットフォーム「Whatnot(ワットノット)」は、2021年に急成長した海外スタートアップの1社だ。

同社が手がけるのは、アプリを使ってライブ配信をしながら物の売買ができる“ライブコマース”型のマーケットプレイス。特徴的なのはポケモンカードを始めとしたトレーディングカードやコレクターズトイなど、希少性の高いアイテムに注力していることだ。

こうした商品のライブオークションはInstagramなどで行われることも多かったが、既存の配信プラットフォームは必ずしもこの体験に特化して開発されているわけではない。Whatnotはそこにチャンスを見出してプロダクトを磨くとともに、対象となるアイテムを拡充しながら熱量の高いコミュニティを築いてきた。

2021年には9月に発表されたシリーズCラウンド(1.5億ドル)を含め、3回の資金調達を実施。米TechCrunchの報道によると同社の評価額は約15億ドルで、ユニコーン企業の仲間入りを果たしている。

日本でも数年前にライブコマースがトレンドになり、ファッション領域を中心にいくつものサービスが立ち上がったが、期待されるほどの成長を遂げたサービスはほとんどない。ただ、Whatnotのようなアプローチであれば、可能性はあるのかもしれない。