SaaS系スタートアップの調達が相次いだ1週間──編集部が厳選した、今週の注目スタートアップニュース
 

資金調達やプロダクトのリリース、ファンド組成、人事異動──日々、さまざまな動きがあるスタートアップ業界。今週(2月7日から2月10日)はどんな動きがあったのだろうか。

いま、押さえておくべき「スタートアップ業界のニュース」をDIAMOND SIGNAL編集部が独自の視点からピックアップしてお伝えする。今週はSaaS系のスタートアップの調達が相次いだほか、D2C企業の調達、CVCの設立などがあった。

SaaS系スタートアップの資金調達が相次ぐ

健康管理システム「Carely」を開発するiCAREが19億円の資金調達

従業員の健康管理を企業が経営的視点から考え、戦略的に健康の促進に投資する、いわゆる「健康経営」の考え方がここ数年、広がりつつある。特にコロナ禍になってから、テレワークの促進などによる環境の変化やストレスによって、心身に不調をきたす人も増加。より一層、企業が社員の健康の維持、増進に取り組むことが求められるようになっている。

そうした中、従業員の健康診断やストレスチェック、長時間労働の状況把握や産業医面談の記録をクラウド上で管理できる健康管理システムとして、ニーズが拡大しているのが「Carely(ケアリィ)」だ。

もともと、Carelyは人事・総務が抱える健康管理(健康診断・ストレスチェック・長時間労働対策等)を自動化し、業務工数を削減するSaaSとしてサービスを提供していた。データの一元管理や業務の自動化により、人事労務担当者や産業医・看護師などの産業保健スタッフの業務負担軽減をサポートしていたが、2020年9月からCarelyに蓄積された健康ビッグデータを活用した健康経営コンサルティングを開始した。