Photo:ATINAT_FEI/gettyimages
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昨今、話題になっている「メタバース」について、みなさんはどのような認識を持っているだろうか?

現在、日本では「インターネット以来の革命だ」という人もいれば、「あんなものはいかがわしい」とバカにする人もいる。そんな現状に対し、スペースデータ代表取締役社長の佐藤航陽氏は「メタバースに関する3種類の誤解が渦巻いている」と語る。

3月31日に『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方』(幻冬舎)を出版した佐藤氏。メタバースに対する誤解、メタバース革命の本質について、同書の内容の一部抜粋をもとに解説してもらう。

「メタバースは普及しない」と冷笑する人たちの3つの誤解

「メタバースなんて(笑)」とバカにする人がいます。2022年1月現在、日本社会にはメタバースに関する3種類の誤解が渦巻いています。

第1に「コンテンツがない状態でメタバースを創ったところで失敗する」という誤解。かつて『セカンドライフ』に興奮してアカウントを作ってはみたものの、そこでやることが見つからず撤収していった『セカンドライフ』をめぐる苦い記憶がある人たちは「どうせあのときの二の舞でしょう」と冷笑的です。