Photo:sarayut Thaneerat/Getty Images
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今やグローバル・アジェンダとなっている気候変動への対策。日本でも2050年までに温室効果ガスの排出を実質的にゼロにする、いわゆるカーボンニュートラルを目指すことを宣言している。こうした社会の流れもあり、気候変動の対策に取り組むスタートアップの数も増えてきている。

いま、押さえておくべき「スタートアップ業界のニュース」をDIAMOND SIGNAL編集部が独自の視点からピックアップしてお伝えする連載「スタートアップ最新動向-Weekly SIGNAL」。今週は気候変動による食糧問題の解決を目指すアクプランタの資金調達、ペーパーレス経費精算システムを手がけるTOKIUMの資金調達を取り上げる。

アクプランタが約1.5億円の資金調達を実施

気候変動による砂漠化リスクの増大に伴い、食糧問題の懸念も高まっている。砂漠化が進めば、飢餓や栄養失調などの可能性も高まり、植物資源の生産もダメージを受けてしまう。そうした課題の解決に取り組むのが、アクプランタだ。

同社は「酢酸が植物の乾燥耐性を高める」というメカニズムを基に開発したバイオスティミュラント資材「Skeepon(スキーポン)シリーズ」を販売するスタートアップ。バイオスティミュラント資材とは、植物自体やその周辺環境が持つ自然な力を活用することで植物に良好な影響を与える資材群のことだ。