
さまざまなフィールドで社会に変革を起こしている、あるいは起こそうとしている挑戦者たちを讃え、表彰する「SIGNAL AWARD 2022」。いよいよ本日開催となった表彰式イベントでは、120社以上の応募から選ばれた注目スタートアップ20社の中から、審査員が選んだグランプリ、準グランプリ、そして編集部特別賞を発表する。
最終審査の審査員を務めるのは以下の4名。革新性・成長性・持続性・市場規模とシェアの4項目で採点を行い、最も優れた企業を決定する。
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グロービス・キャピタル・パートナーズ ジェネラルパートナー 高宮慎一氏
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シニフィアン共同代表 朝倉祐介氏
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マクアケ共同創業者・取締役 坊垣佳奈氏
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早稲田大学ビジネススクール教授 入山章栄氏
本日17:00より配信開始予定の表彰式に先駆けて、一次審査を通過した20社を5回にわけて紹介している。今回、紹介するのはTOKIUM、Laspy、LayerX、New Innovationsの4社だ(掲載は五十音順)。
TOKIUM

TOKIUM(旧BEARTAIL)は領収書のデータ化・回収・点検・保管まで一括代行する「TOKIUM経費精算」や、請求書オンライン受領・処理サービス「TOKIUMインボイス」などを展開している。
2012年6月設立のは2022年4月19日、社名ならびにサービス名を変更。加えて、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、インキュベイトファンド、ジャフコ グループなどを引受先とする約35億円の資金調達を明かした。
2022年1月には改正電子帳簿保存法が施行、2023年10月からはインボイス制度(適格請求書保存方式)が導入される。TOKIUMでは調達した資金をもとに、新サービスの研究開発、それにともなう採用およびマーケティング活動に力を入れていくという。
Laspy

Laspyはオフィスやマンションなどの集合住宅に設置した防災備蓄庫の保管・管理や、都市部のデッドスペースや遊休スペースなどを活用した防災備蓄を支援する、サブスク型の防災備蓄共同保有プラットフォーム「あんしんストック」を展開している。
Laspyの設立は2021年2月。2022年1月にはKUSABI、サムライインキュベートを引受先とする約5000万円の資金調達を発表した。同社ではこの資金調達をシードラウンドにおけるファーストクローズと位置付けている。
Laspyでは今後、防災備蓄共同保有の仕組みを街に実装していく。調達した資金は人材獲得、システム開発、戦略的パートナーシップの拡充に充てるという。
LayerX

LayerXは請求書受取ソフト「バクラク請求書」、クラウドワークフローシステム「バクラク申請」、改正電帳法に完全対応した「バクラク電子帳簿保存」を提供。
そのほか、アセットマネジメントを扱う合弁会社「三井物産デジタル・アセットマネジメント」の運営を行うなど、“経済活動のデジタル化”に取り組む。
LayerX代表取締役CEOの福島良典氏は、ニュースアプリ「Gunosy」を展開するグノシーの創業者だ。LayerXはグノシーのブロックチェーン子会社としてスタートし、2019年にMBO(Management Buy-Out:経営陣が参加する買収)で独立した。
New Innovations

New Innovationsはアプリから注文すると、指定時間に淹れたてのコーヒーをロッカー経由で受け取ることができる無人AIカフェロボット「root C」を提供している。
root Cのコーヒーは1杯450円だが、上限を8杯までとする「Limited Plan(月額1980円)」、杯数無制限の「Unlimited Plan(月額7980円)」といった、月額制のサブスクリプションサービスとしても展開している。
New Innovationsは2018年1月設立のスタートアップ。2020年6月にはDEEPCOREとTHE SEED、加えて事業会社や個人投資家を引受先とした、約1億7000万円の資金調達を発表していた。
本日4月26日に開催するSIGNAL AWARD 2022のオンラインイベントでは、表彰式に加えて、メルカリ創業者・代表の山田進太郎氏らが登壇するセッションなども実施する。イベントへの参加は無料で、Peatixにて参加登録を受け付けている。