Photo by Patrick Pleul - Pool/Getty Images
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イーロン・マスク氏によるTwitter買収など、海外のテクノロジー業界では先週(4月24日〜4月30日)も、さまざまなビッグニュースが飛び交った。

「海外テックニュース-Trend Now」では、毎週、特に注目すべきニュースを編集部が独自にピックアップし、お伝えする。今回は、マスク氏によるTwitter買収を海外メディアがどう報じたのか、解説していく。

Twitter社内の混乱を報じる海外メディア

Twitterは4月25日、イーロン・マスク氏が同社を1株あたり54.20ドル(約7034円)、トータルで440億ドル(約5兆6000億円)という驚愕の金額で買収する案に合意したことを明かした。買収は年内に完了し、その後は非上場化が行われると見られている。この発表からの1週間、国内における議論は、日本人に対する影響や有料化の可能性など中心だったが、海外ではマスク氏に対して批判的な報道が目立った。

例えば、米国の人気テックメディア「The Verge」では4月25日、買収の合意が発表された直後に「Twitterアカウントの停止方法(How to deactivate your Twitter account)」という皮肉めいた記事をSNSに投稿。4月14日公開の記事だったものの、SNS投稿は5月2日までに累計で2万件以上「いいね」されるなど、反響は大きかった。

2019年にはスーツケースのD2Cブランドを展開するスタートアップ・Awayの元CEO、ステフ・コーリー氏によるパワハラ騒動を報じ、辞任にまで追い込んだThe Verge。今回の騒動では「Twitter社員のイーロン・マスク氏に対する声(What Twitter employees are saying about Elon Musk)」という記事において、買収合意の発表直後、Twitter社内にて巻き起こった混乱について報じた。同記事によると、Twitter社のSlackチャンネルでは買収に対するネガティブな投稿が目立った。ある従業員は「多くの従業員はすべてを諦めている様子だった」と証言している。