Photo: gece33/gettyimages
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世界では漁業・水産業が拡大傾向にある一方、漁業生産量の減少や漁業従事者の高齢化・後継者不足に伴い、衰退傾向にある日本の水産業。そうした状況を変えるべく、水産省が2027年までの実現を目指しているのが「スマート水産業」だ。

スマート水産業は、水産資源の持続的利用と水産業の成長産業化を両立した次世代の水産業の実現を目指し、ICTやIoTなどの先端技術を活用するというもの。今週(6/4〜6/10)の「スタートアップ最新動向-Weekly SIGNAL」では、水産養殖にAIやIoT、衛星リモートセンシングなどの技術を活用した事業に取り組むスタートアップ・ウミトロンの資金調達について取り上げる。

水産養殖のDXに取り組むウミトロンが12.2億円の資金調達

ここ数年、頻繁に耳にするようになった言葉「DX」。デジタル技術を活用したトランスフォーメーションが水産業にも求められている。具体的には、水産物の水揚げデータや海域情報、気象条件、魚群情報などのデータを活用。それによって、水産資源の持続的利用と水産業の成長産業化を両立を目指すというわけだ。

2016年4月設立のウミトロンは、水産養殖にAIやIoT、衛星リモートセンシング等の技術を活用することで、持続可能な水産養殖の実現に取り組んでいるスタートアップ。