Photo: Minh Pham/Unsplash
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  • Appleが2023年に150万台のヘッドセットを出荷か
  • 入国審査ゲーム『Papers, Please』にスマートフォン版が登場

AR(Augumented Reality:拡張現実)ならびにVR(Virtual Reality:仮想現実)に対応したヘッドセットを開発中だとうわさされている米Apple。このデバイスについてまだ一切の情報を明らかにしていない同社だが、Appleに詳しい著名アナリストはそう遠くない未来に発表されると話す。

今回の「海外テックニュース-Trend Now」では、著名アナリストが得た情報をもとに、Appleが開発中のAR/VRヘッドセットに関する最新情報をお伝えする。また、スマートフォン版の登場により再び脚光を浴びたインディーゲーム「Papers, Please」も紹介する。

Appleが2023年に150万台のヘッドセットを出荷か

Appleが開発しているとうわさされている、AR/VRヘッドセット。​​著名アナリストのミンチー・クオ氏によると、同社は2023年に150万台のヘッドセットを出荷する計画で、価格は2000ドル(約27万円)程度になるという。クオ氏の情報をもとに、Apple関連の情報を扱うウェブメディア・MacRumorsが8月7日に伝えた。

このヘッドセットは5月にAppleの取締役会で披露されたとBloombergが報じており、開発が最終段階に差し掛かっている可能性が高い。クオ氏はAppleが2023年1月にもヘッドセットを発表する予定だと見込む。

Appleのヘッドセットには、8Kディスプレイ、アイトラッキングカメラのほか、MR(複合現実)を実現するカメラが実装されるなどとうわさされている。値段は競合製品の「Meta Quest 2(最低価格:5万9400円)」と比較して高価だが、Appleでは既に廉価版の販売を視野に入れている可能性も指摘されている。2025年上半期には第二世代のヘッドセットを発売する予定で、そのラインアップには低価格なデバイスも含まれるとクオ氏は予測する。

入国審査ゲーム『Papers, Please』にスマートフォン版が登場

2013年に公開され話題となったPCゲーム『Papers, Please(編集部訳:書類の提出をお願いします)』をご存じだろうか。9年前のゲームだが、8月5日にスマートフォン版が登場したことで、再び脚光を浴びている。

『Papers, Please』のスクリーンショット
『Papers, Please』のスクリーンショット (拡大画像)

Papers, Pleaseでは、プレーヤーは架空の共産主義国家・アルストツカの入国審査官となり、国境に訪れる入国希望者が提出する書類を審査。書類の不備などをチェックして入国の可否を決める、いわゆる間違い探しゲームとなっている。アルストツカの情勢は不安定なため、プレーヤーが確認すべき審査書類は日ごとに増え、武器の密輸などにも対処しなければならない。この独特な世界観が多くのゲーマーに支持されている。

Papers, Pleaseは2013年にゲーム配信プラットフォーム「Steam」で公開され、後にPlayStation VitaやiPadでもプレーできるようになった。新たにリリースされたスマートフォン版の値段は、App Storeだと610円、Android版だと650円。過去にiPad版を購入したユーザーは無償でiPhone版をダウンロードできる。8月10日現在、Papers, Pleaseは日本のApp Storeの「ロールプレイング(有料 App)」ランキングで1位となっている。お盆休みを機に、プレーしてみてはいかがだろうか。