Photo: Jose A. Bernat Bacete / gettyimages
Photo: Jose A. Bernat Bacete / gettyimages

気がつけば11月になり、あっという間に2022年も残り2カ月。月が変わったタイミングということもあり、今週(10/29〜11/4)は資金調達や新サービスを発表するスタートアップが多かった。今回の「スタートアップ最新動向-Weekly SIGNAL」では、数あるニュースの中から、注目すべきものをピックアップしてお届けする。

今週のスタートアップニュース

パトスロゴス、5.5億円の資金調達を実施

複数のSaaS企業と連携するオープンプラットフォームERPの開発を手がけるパトスロゴスは10月31日、複数の起業家を引受先とする第三者割当増資などにより、5.5億円の資金調達を実施したことを発表した。また、追加で4億円の引受契約が成立しており、調達総額は9.5億円になる見込みだという。パトスロゴスは元ワークスアプリケーションズ創業者の牧野正幸氏が、2020年10月に設立した企業だ。

Appify Technologies、5.2億円の資金調達を実施

Shopifyを利用しているブランドに、Shopifyでは実現できない仕組み・機能をShopifyアプリ(機能拡張プラグイン)というかたちで提供するAppify Technologiesは10月31日、ANRI、TSIホールディングス、R6B、エンジェル投資家らから、J-KISS型新株予約権方式によって5.2億円の資金調達を実施したことを発表した。

ベター・プレイス、総額3億円の資金調達を実施

2018年に設立された新しい年金制度(確定給付企業年金基金)である「福祉はぐくみ企業年金基金」を中心に、退職金制度の導入・継続をサポートするベター・プレイスは11月1日、三菱UFJ銀行、三井住友銀行から、デットファイナンスによって総額3億円の資金調達を実施したこと発表した。

アジラ、シリーズBラウンドのセカンドクロージングで資金調達を実施

施設向けAI警備システム「アジラ」を展開するアジラは11月1日、阪急阪神不動産のCVCファンド「HHP共創ファンド」、鎌倉投信とフューチャーベンチャーキャピタル(共同GP)が共同運営する「創発の莟ファンド」を引受先とする第三者割当増資によってシリーズBラウンドのセカンドクロージングで資金調達を実施したことを発表した。同社のシリーズBラウンド調達総額は約6.4億円となった。

EventHub、総額約6.5億円の資金調達を実施

イベントマーケティングプラットフォーム「EventHub」を展開するEventHubは11月1日、ジャフコ グループをリード投資家として、ユーザベースを引受先とする第三者割当増資により、シリーズAラウンドで総額約6.5億円の資金調達を実施したことを発表した。

BeA、1億7480万円の資金調達を実施

移住マッチングプラットフォーム「たびすむ」を展開するBeAは11月1日、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンク、コンコードエグゼグティブグループ代表取締役社長CEOの渡辺秀和氏を引き受け先とした第三者割当増資により、1億7480万円の資金調達を実施したことを発表した。

STANDARD、約5億円の資金調達を実施

大手企業を中心にDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進と内製化を支援するSTANDARDは11月1日、未来創生ファンドを引受先とした第三者割当増資によって、約5億円の資金調達を実施したことを発表した。

MTG Ventures、新ファンドの組成を発表

健康・美容領域で複数のブランドを展開しているMTGのCVCであるMTG Venturesは11月1日、地域の課題解決に取り組むスタートアップを対象としたファンド「Central Japan Seed Fund(CJS)」の組成を発表した。三井住友銀行などの金融機関や事業会社などの外部企業がLPとして出資するファンドとなっており、規模は12億円を目指す。投資対象となるのは、地域課題の解決に取り組む“シードステージ”のスタートアップで、1社あたり2000〜5000万円の投資を見込む。

M&Aクラウド、スタートアップ向けの新サービスを発表

オンラインM&Aマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド」を展開するM&Aクラウドは11月1日、“事業会社からの資金調達“に特化したマッチングサービス「資金調達クラウド」の提供を開始した。同サービスは出資を検討している事業会社が、出資対象として検討している領域や出資先に提供できるシナジーなどを掲載し、資金調達を希望しているスタートアップはその情報を基に自社の条件に合いそうな企業へオンライン上で直接打診ができる、というものになっている。

ROXX、総額10億円の資金調達を実施

オンライン完結型リファレンスチェックサービス「back check」などを展開するROXXは11月2日、One Capital、グローバル・ブレイン、マイナビ、90s、Branding Engineerを引受先とする第三者割当増資により、シリーズBラウンドで総額10億円の資金調達を実施したことを発表した。

クラス、総額19億円の資金調達を実施

家具・家電のサブスクリプションサービス「CLAS」を展開するクラスは11月2日、売掛債権の流動化ならびに銀行融資などにより、外資系投資銀行のスペシャルシチュエーションズ、三井住友銀行、りそな銀行、Flex Capital、ほか一行(2022年11月2日時点、クロージング中)から総額19億円の資金調達を実施したことを発表した。

BLUEPRINT Founders、17.8億円の資金調達を実施

スタートアップを次々に立ち上げ、急成長を目指すスタートアップ・スタジオを展開するBLUEPRINT Foundersは11月2日、保有するスタートアップ複数社の株式譲渡ならびに創業者からの追加出資により、17.8億円の資金調達を実施したことを発表した。

Notta、総額約14億円の資金調達を実施

AIによる音声自動テキスト化サービス「Notta」を展開するNottaは11月2日、GL Venturesをリード投資家として、Linear Capital、CDH Capital、PKSHA SPARX Algorithm Fundを引受先とした第三者割当増資により、総額約14億円の資金調達を実施したことを発表した。