
先週は岸田内閣からスタートアップ育成強化の方針となる「5カ年計画」が発表され、スタートアップへの投資額を2027年度には10兆円規模に引き上げるほか、ユニコーン企業を100社創出する目標が明らかになった。政府も経済成長の"カギ"としてスタートアップに期待を寄せる中、今週(11/26〜12/2)はどのような動きがあったのだろうか。今回の「スタートアップ最新動向-Weekly SIGNAL」では、注目すべきニュースをピックアップしてお届けする。
今週のスタートアップニュース
amuse oneself、総額10億円の資金調達
ドローン搭載用のレーザースキャナーを開発するamuse oneselfは11月28日、フジタを引受先とする第三者割当増資および三井住友銀行、みずほ銀行などからの融資によって総額10億円の資金調達を実施したことを発表した。
ウィファブリック、7.5億円の資金調達
商品を届けたい企業と、お得に商品を購入したいユーザーをつなげるマッチングプラットフォーム「SMASELL」を運営するウィファブリックは11月29日、モバイル・インターネットキャピタル、静岡キャピタル、Hamee、ブルーベル・エス、Excellent One、児玉和宏氏、川原世久氏らを引受先とする第三者割当増資および日本政策金融公庫からの融資を含め、合計7.5億円の資金調達を実施したことを発表した。
Yuimedi、総額4.5億円を資金調達
ノーコードで医療データの利活用を可能にするソフトウェア「Yuicleaner」を開発するYuimediは11月30日、千葉道場ファンド、Nissay Capital、D4V、Coral Capital、DG Daiwa Venturesに加え、既存株主であるIncubate Fundを引受先とした第三者割当増資によって、プレシリーズAラウンドで総額4.5億円の資金調達を実施したことを発表した。併せて、シリコンバレー有数のアクセラレータ「Alchemist Accelerator」が提供するアクセラレーション・プログラムに採択されたことも発表している。
Jitera、総額約3.2億円の資金調達
ソフトウェア開発のプロセスを自動化するプラットフォーム「Jitera」を開発するJiteraは11月30日、ディープコアをリード投資家として、East Ventures、複数の個人投資家を引受先とするJ-KISS型新株予約権の発行に加え、金融機関からの融資によって、シードラウンドで総額約3.2億円の資金調達を実施したことを発表した。
DROBE、総額10.6億円の資金調達
パーソナルスタイリングサービス「DROBE」を展開するDROBEは11月30日、日本郵政キャピタルとフェムトパートナーズをリード投資家とし、三菱UFJキャピタル、三井住友海上キャピタル、AGキャピタルを引受先とした第三者割当増資によって、シリーズBラウンドで総額10.6億円の資金調達を実施したことを発表した。
SOZOW、総額約4.3億円の資金調達
オンライン習いごと事業「SOZOW PARK」を展開するSOZOWは11月30日、HIRAC FUND、STRIVEをリード投資家とし、合計10社および個人投資家1名を引受先とした第三者割当増資により、総額約4.3億円の資金調達を実施したことを発表した。
LegalForce、社名変更と米国法人を設立
AI契約審査プラットフォームを展開するLegalForceは12月1日、社名を「LegalOn Technologies」に変更したことを発表した。それに加えて、米国法人「LegalOn Technologies US」を設立。リーガルテックのスタートアップ「Ravel」を創業した経験を持つダニエル・ルイス氏をCEOに迎え、2023年1月からAIで契約書審査をサポートするAI契約書レビューサービスの提供を米国でも開始する予定だという。
GOGEN、3億円の資金調達
不動産売買に特化した電子契約サービス「Release」、手付金が不要となる住宅購入支援サービス「ゼロテ」を開発するGOGENは、SBIインベストメントが組成・運営する「SBI 4+5ファンド」を引受先とした第三者割当増資によって3億円の資金調達を実施したことを発表した。
MOON-X、12億円の資金調達
D2Cブランドの⽴上げ・育成、他社ブランドのDX⽀援を手がけるMOON-Xは12月1日、Pavilion Capital International、SBIインベストメント、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、三井住友銀⾏からの第三者割当増資と融資をあわせてシリーズBラウンドのファイナルクローズで12億円の資金調達を実施したことを発表した。シリーズBラウンドでの資金調達額は34億円となった。