ペイトナーが9月にローンチした小規模事業者向けの新サービス「ペイトナー 請求書」では請求書の振込業務を自動化する
ペイトナーが9月にローンチした小規模事業者向けの新サービス「ペイトナー 請求書」では請求書の振込業務を自動化する

フリーランス向けのファクタリングサービス「ペイトナー ファクタリング」や請求書受領サービス「ペイトナー 請求書」を展開するペイトナー。同社がさらなる事業拡大に向けた資金調達を実施した。

第三者割当増資の引受先はW fund、オリックス・キャピタル、FFGベンチャービジネスパートナーズなど8社。エクイティとデットを合わせた調達額の総額は約19億円となる(それぞれの割合は非開示)。

ペイトナーが2019年から運営しているペイトナー ファクタリング(旧yup 先払い)は、主にフリーランスを対象としたオンラインファクタリングサービスだ。

取引先へ送った入金前の請求書を最短10分で現金化(請求書を買い取り、報酬を支払う)できるのが特徴。事業計画書などの提出が不要であり、オンライン型のサービスのため手続き面の負担も少ない。初期費用などはなく、サービス利用時に申請金額の10%がサービス利用料として差し引かれる。

ペイトナーはこれまで独自の与信モデルを磨きながらサービスを拡大してきた。同社によると累計の申込件数は5万5000件を突破。フリーランスや中小企業などスモールビジネス事業者の利用が進む。利用者層として最も多いのは「建設・建築業界」のユーザーで、全体の約30%を占める。たとえば1人親方が資材の先出しやパートナーへの報酬の支払い時などに活用することが多いという。