Photo: Евгения Матвеец / gettyimages
Photo: Евгения Матвеец / gettyimages

あっという間に2022年も残り1週間弱。年末年始の休暇を有効活用して、ゆっくり読書やコンテンツを楽しむ時間に充てよう、と考えている人も多いのではないだろうか。そんな時間はなるべく「面白い」と思える書籍やコンテンツを楽しみたいもの。

そこで今回、DIAMOND SIGNAL編集部では仕事がら、さまざまな書籍やコンテンツから情報をインプットする起業家たちにアンケートを実施。2022年に読んで良かったと思う本、漫画、コンテンツを聞いた。掲載は起業家氏名の五十音順。

赤川隼一 / ミラティブ代表取締役

書籍:『顧客起点の経営』(日経BP)
漫画:『さよなら絵梨』(集英社)
ゲーム:『エルデンリング』『みんにゃで!ねこメダル』『Cult of the Lamb』

個人的にはライブゲーム事業の立ち上げでゲームに時間を使っていたので例年より本を読まない1年でした。スマートニュース執行役員マーケティング担当を経て、現在はStrategy Partners代表取締役の西口一希さんの著書『顧客起点の経営』は前著に続き、顧客起点で基本に立ち返って考える、自身や自社を見直す良いきっかけになりました。

及川厚博 / M&Aクラウド代表取締役CEO

漫画:『喧嘩独学』(LINEマンガ)
書籍:『爆速成長マネジメント』(日経BP)

『喧嘩独学』はウェブトゥーンがはやっていると聞き、試しに読んでみたところスラスラと読めて、はやる理由が理解できました。『喧嘩独学』以外にも10冊ほど買ってしまいました。『爆速成長マネジメント』は自社がProduct Market Fitの次のフェーズに向かっており、経営チームやマネジメントのあり方を日々模索していることもあり、大変参考になりました。実際、本書にならって、自分の“取扱説明書”を作成し、社内に共有してみたところ、コミュニケーション改善の効果を感じています。

五島淳 / SHE取締役COO・CMO

書籍:『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』(集英社)

有象無象のデジタルコンテンツが溢れる中、わざわざ紙で手元に残したい本というのは、よほどの本好きでなければ限られてくるのではないでしょうか。

この著書の新たなジャンルであるSNS文学は、買う前にすべてのコンテンツとそのストーリー、そして世の中の反応がデジタルの世界で一度完成しているのですが、それでもなぜか手元に置いておきたくなるのが面白いところだと思います。買う前後で、全く異なる体験ができる、不思議な本です。

佐藤詳悟 / FIREBUG代表取締役CEO

TV番組:『ザ・ノンフィクション 切なくて いじらしくて メチャクチャなパパ~家族が映した最期の立川談志~』(フジテレビ)

オンエア自体は2021年だったのですが、2022年に見たのでこちらにさせてください。台本や演出などがあるコンテンツがエンタメの主流ではあるんですが、この作品はリアルだけで作られていました。スポーツもリアルだけど、ルールはあるので、そういう意味ではルールもないリアルで面白かったです。面白いのに何か伝わるメッセージもある。しかもそのメッセージは見た人の「今」によってだいぶ受け取り方が変わるんだろうなという不思議な作品でした。

篠塚孝哉 / 令和トラベル代表取締役社長

雑誌:『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』(ダイヤモンド社)
漫画:『アオアシ』(小学館)

書籍は『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』を定期購読しており、常に世界最先端の経営戦略やリーダーシップの理論を取り入れるようにしています。非常におすすめです。漫画はアオアシです。サッカーワールドカップ(W杯)も見方が少し変わって、とても楽しくなりました。サッカー初心者でも玄人でも楽しめると思います。

ジョン・セーヒョン / oVice代表取締役CEO

番外編:投資契約書の最終版
番外編:「影山鉄工所」のツイート

投資契約書に関しては、最終版を見てやっとこれで投資が受けられると思ったためです(笑)。影山鉄工所に関しては、地方の鉄工所でoViceが活用されているという事例ですが、その様子がTwitterで投稿されており、こんなところでも使っていただいていることに驚いたからです。

中井友紀子 / ARCH代表取締役CEO

漫画:『ONE PIECE』(集英社)

まさに今チーム集めを行っており、重なる部分があるためです。

濱渦伸次 / NOT A HOTEL CEO

動画配信:『ABEMA』(サイバーエージェント)

今年は、なんと言ってもサッカーワールドカップ全試合を、地上波ではなくABEMAで見られる時代になったことに尽きるのではないでしょうか。インターネットとテレビの融合はずっと言われ続けてきたことですが、それを象徴する出来事だったように思います。

福島弦 / Sanu代表取締役CEO

漫画:『チ。』(小学館)

世界で語られる常識を疑い、真実を見つけようとする人間の姿に感銘を受けました。世の中ではやり言葉として語られるトレンドに対して一歩引いた視点で物事をとらえて、本質を見極める姿勢を失わずにいきたいと思います。

福島良典 / LayerX代表取締役CEO

書籍:『ネットワーク・エフェクト』(日経BP)、『爆速成長マネジメント』(日経BP)、『マスター・オブ・スケール』(マガジンハウス)
漫画:『HUNTER×HUNTER』(集英社)

この3冊の書籍は現在の経営にヒントや示唆を多く与えてくれました。また、『HUNTER×HUNTER』は王位継承編がオススメです。キャラが多く複雑ではあるものの、ちゃんと理解するとめちゃくちゃ面白いです。過去最高に面白いかもしれません。

古川健介 / アル代表取締役

Podcast:『コテンラジオ』(各種配信サービス)
漫画:『トリリオンゲーム』(小学館)

『コテンラジオ』は歴史弱者すぎて、今まで歴史に興味が持てなかったのに、すっかり歴史系の本を読むようになりました。すごくよかったです。『トリリオンゲーム』はスタートアップ漫画として最高に面白いです。

堀井翔太 / スマートバンク代表取締役

書籍:『ヤクザと金融機関』(朝日新聞出版)

2021年に読んで面白かったのが「サラ金の歴史」だったので、過去の歴史に学ぶシリーズで「ヤクザと金融機関」を読みました。銀行の反社会的勢力に対する不良債権が生まれた背景や、あの手この手で攻めてくる反社会的勢力に対する債権回収の生々しすぎる実態が赤裸々に記載されており、万人受けしませんが、読む人によっては面白いと思います。

吉兼周優 / Azit代表取締役CEO

書籍:『アガスティアの葉』(幻冬舎文庫)

今一度、資本主義的ではない生き方と向き合ってみてもよいかもしれません。

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