Photo: Sakorn Sukkasemsakorn / gettyimages
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正月休みが明け、今週から本格的に「仕事始め」という人も多いのではないだろうか。年末年始にかけても、スタートアップの資金調達ニュースが相次いで発表された。今回の「スタートアップ最新動向-Weekly SIGNAL」では、年末年始も含めて直近発表されたニュースの中から注目すべきものをピックアップしてお届けする。

年末年始のスタートアップニュース

カンム、MUFGグループに参画

Visaプリペイドカード「バンドルカード」、Visaクレジットカード「Pool」を提供するカンムは12月27日、フリークアウト・ホールディングス、その他株主が保有するカンムの株式を三菱UFJ銀行が一部取得することで資本業務提携契約を締結し、MUFGグループに参画することを発表した。三菱UFJ銀行は、カンムが発行する約7割の株式を約160億円で取得。今春をめどに連結子会社となる予定だという。

インターステラテクノロジズ、10億円の資金調達を実施

超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の研究開発に取り組む、北海道発の宇宙スタートアップ・インターステラテクノロジズは12月27日、SBIホールディングスが運営するファンドを引受先とした第三者割当増資により、10億円の資金調達を実施したことを発表した。

エネチェンジ、15億円の資金調達を実施

EV充電事業を手がけるENECHANGE(エネチェンジ)は12月27日、三井住友銀行をアレンジャー(関係者の調整をする人)として、三井住友信託銀行、商工組合中央金庫の他、千葉銀行、紀陽銀行、山梨中央銀行、三十三銀行といった地方銀行との間で、総額15億円のシンジケーション型コミットメントライン契約の締結を実施したことを発表した。今回の調達により、EV充電事業における借入を含む累計調達額(コミットメントラインの設定を含む)は約21億円となった。

キッチハイク、シリーズAラウンドで5.35億円の資金調達を実施

保育園留学などの地域創生事業を行うキッチハイクは12月28日、2022年10月から12月にかけて、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ、肥銀キャピタルを引受先とした第三者割当増資、政策金融公庫からの融資による資金調達を実施したことを発表した。今回の資金調達によって、シリーズAラウンドでの累計調達額は5.35億円となった。