Photo: Totojang / gettyimages
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独自技術による創薬、電力エネルギーの活用、女性の就労支援などの人材育成──今週(3/18〜3/24)は、SDGsの観点で重要視されるテーマで課題解決を目指すスタートアップの資金調達の発表が続いた。

それに呼応するように、スタートアップを投資対象とした新規のファンド設立も相次いでいる。今回の「スタートアップ最新動向-Weekly SIGNAL」では、その中から注目すべきニュースをピックアップしてお届けする。

今週のスタートアップニュース

ケップルアフリカベンチャーズ、運営ファンドが総額約60億円を調達

2018年の設立以降、アフリカのスタートアップを中心に投資を行っているケップルアフリカベンチャーズは3月20日、ナイジェリアのPEファンドとの合弁企業を通じて設立したファンド・Verod-Kepple Africa Ventures(VKAV)で総額約60億円を調達したと発表した。独立行政法人国際協力機構(JICA)、三井住友信託銀行、SBIホールディングス、豊田通商などがLP(リミテッド・パートナー)として出資しているという。

EX4Energy、総額1億円の資金調達を実施

分散型エネルギーの活用において電力システムとサービス事業者の相互接続を情報通信基盤「Public Power HUB」でサポートするEX4Energyは3月22日、東京大学協創プラットフォーム開発が運営するオープンイノベーション推進1号投資事業有限責任組合を引受先とした第三者割当増資により、総額1億円の資金調達を実施したことを発表した。

キュライオ、総額約2.6億円の資金調達を実施

クライオ電子顕微鏡による構造解析技術を活用した創薬事業と創薬支援事業を展開するキュライオは3月22日、Beyond Next Ventures、Spiral CapitalとT&Dホールディングスが共同で設立したT&D Innovation Fund、旭化成ファーマ、スリーエスキャピタルなどを引受先とした第三者割当増資により、シリーズAラウンドで総額約2.6億円の追加資金調達を実施したことを発表した。