Graciaの経営陣。右から代表取締役/COOの中内 怜氏、代表取締役/CEOの斎藤拓泰氏、取締役/CTOの林 拓海氏
Graciaの経営陣。左から代表取締役/COOの中内 怜氏、代表取締役/CEOの斎藤拓泰氏、取締役/CTOの林 拓海氏 すべての画像提供:Gracia

誕生日や結婚記念日、クリスマス、お歳暮ーー。誰かにギフトを送りたいと思った時、どうやって商品を探すだろうか?

たとえば日用品ならAmazonや楽天などの総合モール、服ならZOZOTOWNといったようにインターネット上で多様な商品を購入できる仕組みが整いつつあるが、ギフト領域についてはこれといったサービスがまだ存在していない。少なくとも「TANP」を運営するGracia(グラシア)代表取締役CEOの斎藤拓泰氏はそのように考えて、2017年に同サービスを立ち上げた。

「ギフト市場での第一想起の獲得」を目標に、ギフト特化型ECとして展開されているTANPは年々規模を拡大。昨年のクリスマスには1日で2300件を超える商品を発送した。

そのGraciaが今後のTANPの鍵を握る「ギフトロジ(物流)」の強化に向けて投資を加速する。

同社は7月29日に複数の投資家から約11億円の資金調達を実施したことを明らかにした。今回のラウンドでは既存投資家のグロービス・キャピタル・パートナーズやSMBCベンチャーキャピタル、ユナイテッド、エンジェル投資家の有安伸宏氏に加えて、新たにYJキャピタルから出資を受けた。Graciaにとっては昨年8月に発表した5億円の調達、約1年ぶりの資金調達となる。同社の累計調達額は約17億円。