ティアフォー

  • 調達額:98億円

  • 合計資金調達額:222億7700万円

  • 調達先:SOMPOホールディングス

  • 備考:資本業務提携

自動運転システム用オープンソースソフトウェア「Autoware」を運営するスタートアップ。

同サービスは名古屋大学や長崎大学、産業技術総合研究所などと共同開発した自動運転システムで、既に国内外で200社以上に導入されている。最先端の研究をどこよりも早く入手し、数多くのメーカーや研究機関に自動運転技術のオープンソースソフトウェアを提供することにより、自動運転の早期実用化に大きく貢献しており、また自動運転技術を用いたライドシェアリングや物流ビジネスの構築にも力を入れており、街のあり方を大きく変化しようとしている。2017年12月には一般公道において遠隔制御型自動運転システムの実験を国内で初めて実施し、5段階ある自動運転レベルのうち、レベル4である無人運転に成功した。

2020年8月にSOMPOホールディングスと資本提携によって約98億円の資金調達を実施した。これによりSOMPOホールディングスの関連会社となり、自動運転技術の社会実装を支援する"自動運転プラットフォーム"の開発を両社で進めていく。

SkyDrive

  • 調達額:39億円
  • 合計資金調達額:57億円
  • 調達先:日本政策投資銀行 / 伊藤忠商事 / 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ / ENEOSイノベーションパートナーズ / 大林組 / 環境エネルギー投資 / STRIVE / 日本電気 / 三井住友ファイナンス&リース
  • 備考:シリーズBラウンド

2020年以降の「空飛ぶクルマ」実用化に向け、自動車・航空業界、スタートアップ関係の若手メンバーを中心とした業務外有志団体"CARTIVATOR"から生まれたスタートアップ。

同団体はビジネスコンテスト"維新"優勝、IVS Launch Pad 2016 Spring入賞などの経歴を持ち、2018年10月に活動と並行して同社が設立された。同社が開発する「空飛ぶクルマ」には都市部の移動時間の短縮や、離島や山間部の利便性の向上、緊急搬送・物販搬送の迅速化など、これからの人々の移動の概念そのものを大きく変える可能性を秘めている。また、滑走路や道路の整備に莫大な費用がかかる中、空飛ぶクルマは今後ますます人口が増えていく発展途上国の人々への新たな移動手段ともなり得る。同社はこうしたあらゆる人々、あらゆる手段に開かれたエアーモビリティを実現するために、航空・クルマ・ドローンのスペシャリストを中心として、道路や滑走路を必要としない垂直離着陸型、かつコンパクトな機体設計・製造を行い、実用化を目指している。

2020年8月末には日本政策投資銀行、伊藤忠商事、伊藤忠テクノロジーベンチャーズをはじめとした10社より39億円の資金調達を実施。この調達を通し、安心・安全・快適なドローン・エアモビリティ社会をつくるべく、より一層「空飛ぶクルマ」と「カーゴドローン」の技術開発と事業開発を加速させていく予定だ。

メドメイン

  • 調達額:11億円
  • 合計資金調達額:12億1900万円
  • 調達先:Hike Ventures / QTnet / みらい創造機構 / ディープコア / ドーガン・ベータ / 国際医療福祉大学・高邦会グループ / 福岡和白病院グループ
  • 備考:他個人投資家からも調達

超高精度で迅速な病理診断を提供する「Pidport」などの開発・運営を行なっているスタートアップ。九州大学の医学部に在学していた飯塚氏を中心に起業部から発足した。
「Pidport」はアメリカのシリコンバレーで行われたピッチイベントや、電子国家エストニアで行われたピッチコンテストで優勝するなど世界から注目されているサービス。同サービスは代表の飯塚氏自身が病理診断を受けた際に病理診断を行う専門医が国内外で不足している問題があることを知り、AIで解決できないかと考え、リリースされた。また、現在の病理診断では結果が判明するまで1週間から3週間という時間を要するため、その期間に病気が進行する恐れがあるという問題も発生する。これらの問題に対し、同社が活用するAIによる病理画像診断ソフトは高精度かつスピーディに診断することを可能にするため患者の負担を減らすことができる。

2020年8月にQTnet、Hike Ventures、みらい創造機構、ディープコア、ドーガン・ベータ、国際医療福祉大学・高邦会グループ、福岡和白病院グループ、他個人投資家から約11億円の資金調達をした。今回調達した資金は、主に病理AI開発をはじめとしたソフトウェア開発、デジタル化領域への設備投資、営業・開発体制の強化およびマーケティング費用に投資する方針だ。

GO TODAY SHAiRE SALON

  • 調達額:10億円
  • 合計資金調達額:14億8000万円
  • 調達先:W ventures / カルチュア・コンビニエンス・クラブ

国内最大級の個室型シェアサロン「GO TODAY SHAiRE SALON」を運営するスタートアップ。

「GO TODAY SHAiRE SALON」は、フリーランス美容師のための個室型シェアサロンだ。"フリーランス美容師にとって働きやすい環境・設備を整えたい"という同社取締役の大池氏の思いから立ち上げられた。店舗を持たずにより自由に・楽しく・自分らしく活動できるフリーランス美容師が増えてきている中、同社は美容師の新しい働き方をシェアサロンで支援している。施術スペースを個室にすることで、美容師はお客様に集中でき、まるで自分のサロンのような雰囲気を生み出している。全国15店舗にフリーランス美容師250名以上が登録し、ゆったりとした個室空間と充実した設備の店舗で、それぞれのライフスタイルやスキルに合わせた生産性の高い働き方を実現する。

2020年8月には、カルチュア・コンビニエンス・クラブとW venturesを引受先とする総額10億円の資金調達を実施した。調達した資金は、専用の予約/決済モバイルアプリ開発や、新店舗設立、D2Cプロダクトの開発に充当し、日本の美容業界のDXを推進させていく。

bitBiome

  • 調達額:7億円
  • 合計資金調達額:10億5000万円
  • 調達先:IDATEN Ventures / Vital Ventures / ユニバーサルマテリアルズインキュベーター / 東京大学エッジキャピタル
  • 備考:シリーズBラウンド

シングルセル技術を用いた微生物のゲノム解析を行っているスタートアップ。

同社はゲノム解析技術「bit-MAP」を開発、この技術は世界唯一の微生物を対象としたシングルセルゲノム解析技術である。この技術によって地球上のあらゆる環境に生息する微生物のゲノム情報をたったひとつの細胞から高精度に解読することを可能にし、従来のマイクロバイオーム研究で必要とされてきた煩雑な単離・培養、あるいは複雑なシーケンスデータの計算処理の必要なく、未知の微生物ゲノム情報を高速かつ網羅的に獲得することができるようになった。

2020年8月にはシリーズBラウンドにおいて東京⼤学エッジキャピタルパートナーズ、ユニバーサル マテリアルズ インキュベーターを含む複数企業を引受先とした第三者割当増資により、総額7億円の資金調達を実施。本ラウンドを経て累計資金調達学は10億5,000万円となった。本調達により自社起点の研究、最新機器の購入、米国展開などに投資し、さらなる事業成長を図っている。