電動車いす「WHILL」、乗り心地向上させた新製品──自動運転システムも正式導入フェーズに
WHILL代表取締役兼CEOの杉江理氏(後方)とプロダクトマネジメント室の執行役員で室長の堀出志野氏(手前)

マイクロモビリティや自動運転システムを開発するスタートアップのWHILLは9月17日、同社が開発する電動車いすの最新型「WHILL Model C2」を発表した。

WHILL Model C2は従来製品の「WHILL Model C」を使用するユーザーの声を反映し、走行性能や使いやすさをアップデートした製品だ。リアサスペンションを加えることで乗り心地を快適にし、段差や悪路での走行をより安定させた。

Model Cは機体を操作するコントローラーやスイッチを両手で操作する必要があったが、WHILL Model C2は片手での操作が可能だ。また、1回の充電で16キロが限度だった走行距離は18キロまで伸びた。

Model C2の価格は47万3000円で、敬老の日である9月21日よりWHILLのウェブサイトで予約発売を開始する。

WHILLは「すべての人の移動をスマートにする」ことを目指すモビリティ領域のスタートアップだ。2012年5月に日本で創業し、米国、カナダ、オランダ、中国にも拠点を構える。設立当時は車いすを開発するハードウェアスタートアップだったが、最近では自動運転システムの開発にも積極的だ。