
- Asovivit:子ども向け参加型オンラインライブサービス
- parnovi:ペット向けサービスのソーシャルコマースアプリ
- oVice:オフィス空間をブラウザ上で再現するサービス
- theLetter:ニュースレター配信サービス
- Oh my teeth:マウスピースを使った歯科矯正のD2Cサービス
- SPORRA:サイクリング仲間を探すマッチングアプリ
- 21期プログラムへの応募は過去最多の180社
デジタルガレージが運営するアクセラレータープログラム「Open Network Lab(Onlab)」。2010年4月にスタートし、これまでに124社のスタートアップを支援してきたOnlabの、21期デモデイ「Open Network Lab 21st Batch Online Demo Day」が10月20日にオンラインで開催された。見事に優勝を果たしたのは、マウスピースを使った歯科矯正のD2Cサービス「Oh my teeth」を開発し提供するOh my Teethだった。
デモデイで成果を発表した全6社の概要は、発表順に以下のとおり。
Asovivit:子ども向け参加型オンラインライブサービス

RambleOnはアソビスタ(パフォーマー)と子どもたちが一緒に遊べる、参加型オンラインライブサービス「Asovivit」を開発し提供する。NHK・Eテレの番組「つくってあそぼ」に出演した“ワクワクさん”こと久保田雅人氏がアソビスタとして出演するプログラムも配信している。
parnovi:ペット向けサービスのソーシャルコマースアプリ

parnoviはペット向けサービスのソーシャルコマースアプリ「parnovi」を開発し提供する。オススメのペット関連サービスや商品について投稿したり、他のユーザーの投稿写真を閲覧したりコメントできる。“うちの子”に合うペット関連サービスを探すことができる。
oVice:オフィス空間をブラウザ上で再現するサービス

Nimaru Technologyはオフィス空間をブラウザ上で再現し、音声コミュニケーションができるサービス「oVice」を開発し提供する。画面上アバターを動かして、同じ空間の人たちと会話をしたり、会議室に移動してミーティングをしたりするなど、通常のオフィスでの行動をバーチャル空間でシームレスに行うことができる。
theLetter:ニュースレター配信サービス

OutNowはジャーナリストや専門家が、ニュースレター配信を通じて、“個人ブランド”として月額収入を得られるサービス「theLetter」を開発し提供する。海外で先行するSubstackやRevueのようなニュースレタープラットフォームを目指す。
Oh my teeth:マウスピースを使った歯科矯正のD2Cサービス

Oh my teethはマウスピースを使った歯科矯正のD2Cサービス「Oh my teeth」を開発し提供する。従来の歯科矯正には「定期的な通院」「高いコスト」「続けられない」といった課題があった。Oh my teethではAIや3Dプリンターといった技術を活用し、約70%のコストダウンを実現したという。月額は1万5000円からで、通院は不要。2019年12月にローンチし、累計ユーザーは希望者を含めて約3200名。ローンチ時と比較して売上は50倍になり、黒字を達成。8月の月次売上は1500万円を突破した。
SPORRA:サイクリング仲間を探すマッチングアプリ

SPORRAはサイクリング仲間を探すマッチングアプリ「SPORRA」を開発し提供する。ユーザーは目的や熟練度の合った仲間を探し、SPORRAが提案するルートでサイクリングを楽しみながら、フィットネス目標の達成を目指す。
21期プログラムへの応募は過去最多の180社
Onlab21期デモデイの審査員を務めたのは、デジタルガレージ代表取締役の林郁氏、カカクコム代表取締役社長の畑彰之介氏、カカクコム取締役の村上敦浩氏、DGベンチャーズのマネージング・ディレクター上原健嗣氏、Open Network Labエバンジェリストの佐々木智也氏、そしてOpen Network Lab推進部・部長の松田信之氏だ。
林氏は審査結果について「いつもはもっと揉めるのですが、今回はサクッと決まりました。Oh my teethが狙うマーケットはそれなりの規模があります。(他の企業は)まだまだビジネスモデルが弱かったり、マーケットが小さかったりしましたが、既にトラクションも出ているということで、Oh my teethにしました」と説明する。
Onlabではこれまでに、クラウド労務ソフトのSmartHR、福利厚生代行サービスを提供するFOND、電動車いすを開発するWHILLなど、現在活躍中のテック企業を輩出してきた。
Onlabは3カ月間のプログラムで、ハンズオン支援による事業のブラッシュアップや、経営者やスペシャルメンターによるメンタリングの機会を提供する。また、活動資金やオフィス空間など、スタートアップに不足するリソースを補うサポート体制も整えている。11月27日まで2021年1〜4月に開催予定である22期プログラムへの参加応募を受け付けている。
デモデイのオンライン配信は今回で2回目だが、プログラム全体がフルリモートで実施されたのは21期プログラムが初めてだ。21期プログラムへの応募は過去最多で180社だったという。