
今や定番のビジネスチャットツールとなった「Slack」。10月に開催した年次イベント「Slack Frontiers」では数々の新機能を発表した。
ビジネスチャットツールとしての進化を続けるSlackだが、同じく10月にはなんと、シューズメーカー・コール ハーンとのコラボスニーカーを販売開始。SNSでは「Slackが……スニーカーを作ったの……??」、「どうやら冗談ではないようだね。なんてこった。僕はSlackを見すぎている。自分や他人の足元にもSlackがある状況なんて耐えられるだろうか」など、驚きの声が挙がった。
なぜコール ハーンとのコラボスニーカーを販売開始したのか──SlackのCEO・スチュワート・バターフィールド氏はDIAMOND SIGNALの取材に、「コール ハーンはSlackの大ファンなんです」と説明する。
「5年ほど前だったでしょうか。私はジャーナリストたちとの会食に参加していました。私の横に座っていた男性は『こんなバカげた会食に二度と来るもんか!』と言わんばかりの表情で、非常につまらなそうにしていました」
「ですが、私が『Slackというソフトウェア企業の代表をしています』と自己紹介すると、彼は歓喜の声を上げました。彼がコール ハーンのCMO(デイビッド・マドックス氏)だということ、そして彼が熱狂的なSlackファンだということを知りました。それからはずっと仲良くしています」(バターフィールド氏)
コラボスニーカーはもともと、2019年6月、Slackの上場日にコール ハーンがサプライズとして用意したものだった。ニューヨーク証券取引所に設置したブースで展示していたところ、欲しがる参加者が多かったため、商品化に至ったという。10月7日より、米国の店舗と一部の海外店舗で販売されている。値段は120ドル(約1万2000円)で、日本での販売は残念ながら未定だ。
コラボスニーカーはSlackのロゴ入りで、Slackのキーカラーを配した4色の展開となっている。筆者も履いてみたが、クッション性が高く、軽い。コール ハーンではオフィスでの着用をおすすめしているが、ジョギングなど軽い運動にも適しているだろう。