フレッシュネスが11月18日に販売開始する植物肉を採用したアボカドバーガー
フレッシュネスが11月18日に販売開始する植物肉を採用したアボカドバーガー

米国を中心にして広がる「植物肉」。上場したビヨンド・ミートやユニコーン企業であるインポッシブル・フーズなどのメーカーが提供する植物肉は、マクドナルドやケンタッキーフライドチキンなどの大手ファストフードチェーン店でも採用されている。この動きがいよいよ日本でも本格化しているようだ。フレッシュネスバーガーは11月18日、大豆由来の植物肉パティを採用した「THE GOOD BURGER(アボカド)」(税込550円)を販売開始する。

このハンバーガーは低糖質バンズを使用し、植物肉、アボカド、スライスオニオンとタルタルソースをサンドしたものだ。

植物肉を製造するのは、熊本発のスタートアップ・DAIZ。独自の特許技術で発芽大豆のうま味を引き出し、食肉のような風味や食感を実現している。食肉と比較すればジューシーさこそ欠けるものの、言われなければ植物由来だとわからないほどだ。

筆者が試食したところ、サイズは小ぶりなものの、アボカドがふんだんに使われているため、1つ食べるだけでも充分に満足感を得られた。

THE GOOD BURGER(アボカド)はフレッシュネスバーガーが展開するTHE GOOD BURGERシリーズの第2弾。テリヤキソースで味付けされた第1弾は、8月に一部店舗のみで販売開始。9月からは全国展開している。顧客に好評だったため、THE GOOD BURGERをシリーズ化し、継続販売することとなったという。

フレッシュネスにとってTHE GOOD BURGERは、単なる新商品シリーズではない。環境保全を念頭においたCSRの取り組みでもある。

国連の発表によると地球上の人口は2050年までに約100億人に達する。人口増加に加えて新興国の経済成長といった要因により、タンパク質の需要に供給が追い付かなくなる。フレッシュネスはそんな“タンパク質危機”の到来を念頭に置き、“食肉に代わる選択肢”となる植物肉メニューの提供に踏み切った。

11月13日に開催された報道関係者向け試食会で、フレッシュネスの商品開発マネージャー・逆井里奈氏は、シリーズ第2弾の販売を通じて「植物肉の認知拡大に貢献したい」と述べた。同社広報は、販売実数こそ明かさなかったものの、THE GOOD BURGERの売り上げは予想を大きく上回ったと説明。だがその売り上げは「クラシックバーガー」や「フレッシュネスバーガー」など定番メニューの足元にも及ばない状況だという。

フレッシュネスの商品開発マネージャー・逆井里奈氏
フレッシュネスの商品開発マネージャー・逆井里奈氏

逆井氏は試食会で「THE GOOD BURGERの取り組みは一過性のものではありません。継続的に取り組んでいきたいと考えています」と説明した。

「ビーフやチキンに仲間入りした大豆パティが、美味しい新たな選択肢として、より多くのお客様に選んでいただけるよう、商品開発を続けていきます」(逆井氏)