
ミクシィと XTech(クロステック)は11月24日、ジョイントベンチャー 「クロスポッケ」を設立したことを発表した。クロスポッケはミクシィが提供する家族向け写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」が新たに開始した、子ども向けギフトECサービス「みてねギフト」の開発・運営を行っていく。
両社は2019年2月にミクシィの重点領域の成長加速を目的としたM&Aに関する包括連携協定を締結しており、今回はそれに基づいた取り組みとなる。
みてねは子どもの大切な写真や動画を、祖父母や親戚など招待した家族のみにリアルタイムで共有できる写真・動画共有アプリ。2020年8月には国内外の利用者数が800万人を突破するなど、多くのユーザーに使われるサービスになっている。
基本的にみてねは“無料”で使えるサービスだが、昨年から収益化にも取り組んでいる。2019年4月に従来のサービスよりも利便性を向上した月額課金制のプレミアムサービスを開始、同年6月にはスマホフォトプリント事業などを手がけるスフィダンテを子会社化し、同社のノウハウを活かした「みてね年賀状」の提供を開始している。
今回、みてねの新サービスとして“子ども向けギフトECサービス”を始めるにあたり、「スピード感をもって事業を立ち上げ、事業の成長にコミットするチームを組成することが必要である」とミクシィは考えたという。その結果、事業会社と新規事業開発に強みを持つXTechとジョイントベンチャーを設立して事業を推進していくのが最適であると判断し、包括連携協定の取り組みの一環として新たにクロスポッケを設立した。

クロスポッケが開発・運営を行うみてねギフトはボーネルンド、石川玩具、エド・インター、JAMMYなどをはじめとした、高品質な玩具を取り扱う大手玩具メーカーの製品の中から約160品のギフトを月齢・年齢に合わせて提案してもらえるギフトECサービス。今後、ギフトの種類を増やしていくほか、月齢・年齢だけではなく、身体サイズや趣味・趣向に合わせたギフトを自動提案するレコメンド機能の強化、子どもの成長度合いによって提案するギフトが変わる成長ギフト機能、記念日やイベントなど、贈り物に最適なタイミングをお知らせする贈り忘れ防止機能などを実装する予定だという。
なお、ミクシィとXTechは今後も包括連携協定に基づき、ミクシィの成長加速につながる新たな取り組みを推進していく。