
- オープンエイト
- イザナギゲームズ
- HULIX
- 東京ファクトリー
- コーチェット
国内最大級の成長産業領域向け情報プラットフォーム「STARTUP DB」。1万2000社を越える企業の情報を保有するSTARTUP DBのデータを元に、注目のスタートアップの資金調達情報をサマリ形式で紹介する。今回は1月5週の注目資金調達情報だ。
オープンエイト
- 調達額:30億円
- 合計資金調達額:68億5500万円
- 調達先:JPインベストメント / スパークス・グループ / 日本政策金融公庫
- 備考:スパークス・グループは未来創生ファンドからの出資
インハウスAI動画編集クラウド「Video BRAIN」などのサービスを提供しているスタートアップ。
同社は自然言語処理とコンピュータービジョンを中心とする独自のAI技術を開発し、アルゴリズム・ソフトウェアモジュール群からなる“OPEN8 CORE TECHNOLOGY”を保有している。Video BRAINはAIのサポートで誰でも簡単に高品質なストーリー性のある動画を数分で編集できるクラウドサービスだ。経験者のために作りこまれた操作画面で、まるでパワーポイントを使う感覚で動画を簡単に作成することができ、業界問わず多くの企業が導入している。他にも動画自動生成機能などのAPI提供を通じて企業による情報発信の支援を行っている。
2021年1月にスパークス・グループ、JPインベストメント、日本政策金融公庫から約30億円の資金調達を発表した。調達した資金は、Video BRAINの機能拡充を図り、誰でも簡単に動画を作成し様々なビジネスシーンで活用していけるユーザー体験を深化させていくとともに、積極的な広告宣伝によるサービスの更なる認知拡大に繋げる方針だ。
イザナギゲームズ
- 調達額:1億6880万円
- 合計資金調達額:1億6880万円
- 調達先:アカツキ / コロプラネクスト
コンシューマーゲームを中心にインタラクティブエンターテインメントのプロデュースを行うスタートアップ。
同社は日本のクリエイターや開発チームとともに作り上げたプロジェクトを世界のマーケットにダイレクトにアピールしていくことを理念に掲げている。資金調達の幅を広げることにより、優れたクリエイターが新しいIP・ゲームを創り出すチャンスを増やし、全世界を販売マーケットとして大きくアプローチすることで、数多くのユーザーにゲームを中心としたインタラクティブエンターテインメント体験を届けることを目指す。2020年にはインタラクティブムービー「デスカムトゥルー」をリリース、2021年は「ワールズエンドクラブ」のSwitchバージョン、「冤罪執行遊戯ユルキル」をリリースする予定だ。
2021年1月には、コロプラネクスト、アカツキを引受先として1億6880万円の資金調達を実施した。
HULIX
- 調達額:1億3000万円
- 合計資金調達額:1億3000万円
- 調達先:大阪大学ベンチャーキャピタル
- 備考:大阪大学ベンチャーキャピタルはOUVC2号投資事業有限責任組合を通じて出資
人流空間解析プラットフォーム「ひとなび」の研究、開発を行っている大阪大学発のスタートアップ。
ひとなびはLiDARの点群データから、リアルタイムに人やモノを抽出し空間時系列データへと変換するAI知覚ソフトウェアを利用し、屋内の人の位置を測定できるシステムである。同システムを利用することで施設内で消費者の行動の分析や混雑状況の可視化が可能になる。
2021年1月には大阪大学ベンチャーキャピタルを無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合を引き受け先に1億3000万円の資金調達を実施した。
東京ファクトリー
- 調達額:1億円
- 合計資金調達額:1億円
- 調達先:ANRI
サプライチェーンを通した製造情報の見える化と製造情報データベースの構築を行うエンジニアのためのデジタルツール「Proceedクラウド」の提供を行っているスタートアップ。
Proceedクラウドは製造現場で発生する様々な課題を情報の整理により解決するクラウドサービスである。製造現場では社内の技能継承や社外の外注先とのコミュニケーションにおいて様々な課題が発生している。具体的には外注先とのコミュニケーションが十分に取れず、納期遅れや不具合などが手遅れになった段階でしか情報が届いてこないことや技能継承において研修は現場OJTで進められるため、情報がデータとして蓄積されずに人に蓄積されてしまうことが挙げられる。同サービスでは関係部門や外注先と製造情報の共有、技術者のナレッジ、自社の生産能力をデータベース化などによりこういった課題を解決してる。
2021年1月にはANRIを引受先とする資金調達を実施。本調達により今後も事業展開を一層加速させていくと共に、日本のものづくりの実績・経験を蓄積することで競争力を保ち続けることをサポートして行く方針。
コーチェット
- 調達額:1億円
- 合計資金調達額:1億円
- 調達先:不明
- 備考:既存株主を中心とした第三者割当増資および借り入れ
コーチング習得プログラム「CoachEd」を運営するスタートアップ。
「CoachEd」は、人を生かし育てるリーダーになるためのコーチング習得プログラムだ。具体的にコーチングとは、対話を通じて気づきを生み出し、自己理解や自己変容に繋げるための、相手を育てる技術のことで、これを学ぶことにより、コミュニケーションの円滑化や人との関係性が改善し、生産性が高まるなど、多くのことが期待できる。
同サービスは、プロのコーチからコーチングを受け自己認識を深めると同時に、人を生かし育てるコーチング技術を3カ月間のプログラムで習得できる。また、集合研修型ではなく、マンツーマンで専属トレーナが寄り添いながら一人ひとりの目標や成長課題に合わせてカリキュラムがパーソナライズされるため、確実な変化を期待できるのが特徴だ。
2021年1月には、既存株主を引受先とする総額約1億円の資金調達を実施した。調達した資金は、マーケティング体制強化に充当する方針で、今後も、より多くのリーダーが“人を生かし育てる”リーダーになるためのサービスを提供していく。