Photo:Malte Mueller/gettyimages
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「ほかの媒体でも語りましたが、本当はもうこの話はしたくないんです。これからの話をしたい。ですが今回は投資家の方も巻き込んでしまったので」──ベンチャー支援・ファンド運営を行うWEINを立ち上げた人物であり、プロサッカー選手、投資家などの顔を持つ本田圭佑氏はDIAMOND SIGNALの取材にこう切り出した。

本田氏とネスレ日本代表取締役社長兼CEOの高岡浩三氏、FiNC Technologies創業者の溝口勇児氏が立ち上げたこのチームは、溝口氏を除くファンドのGPと、グループ会社1社の代表が退任する事態に発展している。

WEINグループの実態や組織としての反省点について、「WEIN挑戦者0号FUND(0号ファンド)」のGPだった本田氏に聞いた。

ハラスメントに関する認識は「なかった」

──WEINグループはもともと、本田氏と溝口勇児氏の2人の考えからスタートした、と聞いています。改めて、成り立ちについて教えてください。

溝口さんがFiNCの代表取締役CEOを退任した日(編集部注:2019年末)に、僕から連絡をとりました。そのときは、彼に対して「これで一緒にやれるね」と、前向きな言葉をかけたことを記憶しています。