不動産売買領域のDXに取り組むTERASSのメンバーと投資家陣。前列中央が代表取締役を務める江口亮介氏
不動産売買領域のDXに取り組むTERASSのメンバーと投資家陣。前列中央が代表取締役を務める江口亮介氏

「これから不動産売買の領域においてもエージェントがますます大事になると考えているので、個人をエンパワメントすることで市場を活性化したい。良いエージェントを増やす仕組みと良いエージェントと出会える仕組みを通じて、カスタマーが最適な仲介サービスを受けられるようにしていきます」

そう話すのは不動産売買領域のDXに取り組むスタートアップ・TERASS(テラス)で代表取締役を務める江口亮介氏だ。2019年創業の同社では「個人の不動産エージェント」に光を当てることで、中古不動産の売買のあり方を変革しようとしている。

現在は良いエージェントを増やすためのエージェントファーム事業「TERASS Agent」と、良いエージェントと出会えるマッチングプラットフォーム「Agently」を展開。前者の月間取扱高は約10億円規模に成長しており、後者についても利用者が2000人を超えるなど徐々に拡大しつつある状況だ。

TERASSでは両事業をさらに加速させていくべく、3月9日にグロービス・キャピタル・パートナーズ、三菱UFJキャピタル、インキュベイトファンド(既存投資家)の3社より2.2億円の資金調達を実施した。

集めた資金を用いて組織体制を強化するとともに、TERASS Agentに所属する個人のエージェントを獲得していく計画。2024年には500人を超えるエージェントが活躍する不動産エージェントファームを目指す。