Squareの新決済端末「Square Terminal」
Squareの新決済端末「Square Terminal」 すべての画像提供:Square

決済サービスや決済端末を開発し提供する米企業Squareは3月16日、ハードウェア「Square Terminal」の提供を日本で開始した。値段は4万6980円(税込)。米国では2018年10月より299ドル(約3万2600円)で販売されている決済端末だ。

Square Terminalはレジ機能(POS)やレシートプリンターが備わった決済端末だ。クレジットカード・デビットカード(磁気、IC、タッチ)、SUICAやPASMOなどの交通系IC、QUICPay、iD決済などに対応する。コード決済サービスへの対応は現時点では未定としている。

対応カードブランドはVisa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover
対応カードブランドはVisa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover
タッチ決済にも対応
タッチ決済にも対応

暗証番号の入力やレシートのプリントもSquare Terminalででき、持ち運びが可能なため、飲食店でのテーブル会計や物販イベントなどでも活用できる。電源ケーブルも用意されているが、「1日中持続するよう設計された」バッテリーを内蔵しているため、完全にワイヤレスな状態で使用することも可能だ。

レシートプリンターを内蔵
レシートプリンターを内蔵

Square Terminalを利用するには端末の購入とアカウント登録が必要となる。登録完了後は最短で翌日には決済を受付可能。初期費用や月額利用料は無料。売上は最短で翌営業日に振り込まれる。決済1回ごとに金額の3.25〜3.95%の手数料がかかる。

Squareの広報いわく、同社のハードウェアはまず米国で提供開始してから、他のマーケットでの展開に向けて開発が進められる。日本で提供されるSquare Terminalは日本独自の電子マネーに対応させるため、他のマーケットよりも遅れての発表となったという。

日本版「Square Terminal」は電子マネーに対応している

Squareは同日、報道関係者向けにオンライン発表会を開催。登壇したハードウェア担当責任者のジェシー・ドロガスカー氏は、海外での実績や日本での目標についての明確な言及は避けたが、「我々は幅広い規模のビジネスを支援することを目指しています。電子マネー(に対応するSquare Terminal)はあらゆる規模・形態のビジネスにとって魅力的な選択肢だと言えるでしょう」とコメントした。

「我々が提供する『Square Reader』は安価で携帯性に優れています。『Square Stand』は据え置きの機器として人気です。Square Terminalはこの2つのハードウェアの魅力を兼ね備えており、持ち運ぶことが可能でプリンターも搭載されています。(Square Terminalを提供することによって)より多くのビジネスが(Square端末を)活用できるようになりました。ですが、どの端末を選ぶかはそのビジネス次第です。用途やクリエイティビティに合った端末を選んでいただければと思います」(ドロガスカー氏)