
- 1億800万画素の4眼カメラを搭載
中国発のスマートフォンメーカー「Xiaomi(シャオミ)」は3月31日、Redmi(赤米、レッドミ)シリーズの4Gスマートフォン「Redmi Note 10 Pro」を日本国内で販売することを発表した。想定販売価格は3万4800円(税込)。SIMフリー端末として、MVNO各社やオンラインストア、家電量販店などを通じて、4月16日から順次発売される。
オンライン発表会には、同社の東アジア地域ゼネラルマネージャーであるスティーヴン・ワン氏が登壇。Redmi Note 10 Proのコンセプトや特長、日本市場へ投入する端末の考え方について「ミドルレンジ(中価格帯)のスマートフォンを再定義する」と説明した。

Redmi Note 10 Proは、高性能なカメラとディスプレイを搭載しつつも価格を抑えたモデル。Xiaomiのサブブランドに位置付けられるRedmiシリーズでは、5G通信やおサイフケータイに対応した「Redmi Note 9T」など、ハイエンドにも搭載しうる最新機能をミッドレンジへ導入する試みを続けており、今回のRedmi Note 10 Proではビジュアル寄りの機能に注力した形だ。
1億800万画素の4眼カメラを搭載
リアカメラは、上位のXiaomi Mi Note 10と同じ1億800万画素・F1.9の広角メインカメラにくわえ、800万画素・F2.2の超広角カメラ、500万画素・F2.4・2倍の望遠接写カメラ、200万画素・F2.4の深度測定カメラという4眼構成。イメージセンサーサイズは1/1.52インチで、9ピクセルを1ピクセルとして撮影する9-in-1スーパーピクセル技術を搭載する。インカメラは1600万画素・F2.45のシングル構成となっている。

撮影モードは、1枚のショットに同一人物を複数回写り込ませる「フォトクローン」、コンピュテーショナルフォトグラフィーを組み合わせ夜間の撮影を実現する「ナイトモード 2.0」、撮影環境に応じ適切なISO値を設定する「デュアルネイティブISO」など、豊富にラインナップされている。

ディスプレイには、6.67インチAMOLED(2400×1080ピクセル・395PPI)を採用。HDR 10規格に対応しピーク輝度は1200ニト(標準値)、コントラスト比は450万:1、DCI-P3の色域を100%カバーする。リフレッシュレートは最大120Hz、タッチサンプリングレートは240Hzとゲーミングも意識したスペックとなっている。

SoC(システム・オン・チップ)にはQualcommの「Snapdragon 732G」を採用。メインメモリは6GB、ストレージ(UFS 2.2)は128GB。バッテリー容量は5,020mAh、最大33Wの急速充電に対応する。
nano SIMスロットが2つ備わったのデュアルSIM対応で、DSDS(デュアルSIM・デュアルVoLTE)およびDSDV(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)をサポート。スマートフォンの側面にはアーク型の指紋センサーを搭載し、ロック解除を容易にした。また、オーディオ出力にはステレオスピーカーと3.5mmヘッドホンジャックを用意する。

カラーバリエーションはオニキスグレーとグレイシャーブルー、グラディエントブロンズの3種類。本体背面はマットガラス素材の3Dカーブガラス、側面は本体厚8.1mmの薄さを意識したカーブデザインとなっている。フロントディスプレイにはCorning製の強化ガラス「Gorilla Glass 5」を採用した。本体重量は約193g。

質疑応答では、周波数帯の対応やAPN設定の用意、緊急地震速報の受信設定、充電アダプターなど、日本モデルに施したさまざまなローカライズが紹介された。
おサイフケータイに対応していないことについて、ワン氏は「(おサイフケータイに必須の)Felicaはリソースインテンシブな機能。スペースの都合もあり、どの端末へもすぐに搭載できるわけではない」としたうえで、最新技術を優先して採用したことを明かした。
5G非対応についても、「大半の消費者は4Gでデバイスを探している状況」(ワン氏)という判断のもと、ほかの部分で付加価値をつけていくとの方針を示した。