glafitの電動バイク「GFR-02」に搭載された「モビチェン」
glafitの電動バイク「GFR-02」に搭載された「モビチェン」

原付と自転車、道路交通法上の扱いが異なる2種類の乗りものを即座に切り替えられる画期的なパーツが誕生した。その名も「モビチェン(モビリティカテゴリーチェンジャーの略)」。開発するのは以前にもDIAMOND SIGNALで報じた和歌山発のモビリティスタートアップ・glafitだ。

glafitがモビチェンのコンセプトを発表したのは昨年の10月。それから約半年、5月19日〜20日に都内で開催された自転車の博覧会「BICYCLE CITY EXPO 2021~自転車まちづくり博~」にて、実際に販売される製品のモックアップを初公開した。

モビチェンはglafitが開発し販売する「GFR-02」に搭載できる。GFR-02は電動バイク(道路交通法上は原付扱い)と自転車の切り替えができるモビリティだ。現状、GFR-02は電動バイクと自転車の両モードにおいて原付扱いとなる。モビチェンを取り付けた場合、電源を切り、ナンバープレートを覆った場合は自転車扱いとなる。

glafitは特許取得済みのモビチェンを今夏にも発売開始する予定だ。パーツとして単体で販売するほか、モビチェンを取り付けたGFR-02も用意する。いずれも価格は未定。原付と自転車との切り替えができるのは現状、政府の「新技術等実証制度(規制のサンドボックス制度)」に基づく実証実験を行ったglafitのモビリティのみだ。

なお、モードの切り替えができるのは停車中のみ。走行中の操作を阻止するため、モビチェンは両手でなければ扱えない仕様になっている。