Photo:Visual Generation/gettyimages
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SNSマーケティングに注力している企業の中では、もはやなじみのある言葉となった「インフルエンサーマーケティング」。

SNSで影響力を持つインフルエンサーを活用し、企業の商品をPR投稿(商材をインフルエンサーに提供し、#PRなどスポンサードコンテンツであることを表記した上で写真やレビューなどを投稿してもらう)を依頼するマーケティング手法だが、最近、PR投稿に慣れてきたインフルエンサーと、依頼する企業の関係性に変化が生じつつある。

筆者がCEOを務めるスタートアップ・FinTでは、これまで大手企業を含む累計80社以上のSNS運営を支援してきた。これまでの取引を通して得た知見をもとに、企業とインフルエンサー(クリエイター)との今後あるべき関係性について紹介していく。

インスタグラマーがマーケティングの手法を変えた

まず、インフルエンサーの稼ぎ方を述べる前に、現在のInstagram(インスタグラム)の最新動向にも触れておきたい。数年前まで、Instagramはインフルエンサーが好きなものを自由に発信できる趣味の場所として機能していた。だが、現在は企業が商品の購買を促すようなプラットフォームとしての「商業化」が進んでいる。

Instagramのローンチは2010年。もともとはスマートフォンで撮影したお気に入りの写真を共有するSNSとしてスタートし、2014年には日本でのサービスも始まった。