(左から)CRAZYマーケティング室責任者の松田佳大氏と代表取締役社長の森山和彦氏
(左から)CRAZYマーケティング室責任者の松田佳大氏と代表取締役社長の森山和彦氏

 

「創業以来、ずっと続けてきたやり方を変えることにしました」

筆者はひと月ほど前、そんなメッセージを受け取った。送り主は、ウェディング業界に初めて“完全オーダーメイド”の仕組みを取り入れた、CRAZY代表取締役社長の森山和彦氏だ。

CRAZYといえば、個性的な装飾によるオーダーメイドウェディングブランド「CRAZY  WEDDING」で知られてきた。「自分たちらしい結婚式を挙げたい」と希望するカップルたちの夢を叶えるため、細部までこだわってハレの舞台を演出する──従来の結婚式場にはなかった“プロデュース力”が受け入れられ、2012年の創業から2年目には売上3億円を超えるなど右肩上がりで成長を遂げた。

2016年に、CRAZYの共同創業者でウェディングプランナー、そして森山氏の妻でもある山川咲氏に密着したドキュメンタリー番組『情熱大陸』(MBS/TBS系)が放送されると、一気に認知を拡大。最盛期では年間250組ものオーダーメイドウェディングを受注し売上13億円を記録するなど、これまでに約1300組の結婚式をプロデュースしてきた。