スナックミー代表取締役の服部慎太郎氏。オフィスにはボックスに詰める前のお菓子が並ぶ Photo by Yuhei Iwamotoスナックミー代表取締役の服部慎太郎氏。倉庫を兼ねたオフィスにはユーザーに送付する前のお菓子が並ぶ Photo by Yuhei Iwamoto

自然素材から作られたお菓子を毎月届けるサブスクリプションサービス「snaq.me(スナックミー)」がユーザー数を伸ばしている。その原動力になっているのは、これまで100万件以上集めた「お菓子の評価データ」だ。サービスを運営するスナックミー代表の服部慎太郎氏に話を聞いた。

ユーザーの好みに合わせて毎月8種類のお菓子を配送

 客が自分で商品を「選べない」、異色のお菓子サービスが人気を集めている。

snaq.me(スナックミー)」は、定期的にお菓子が届くサブスクリプションサービスだ。お菓子のラインアップは、ドライフルーツやクッキーなど約130種類。その中から8種類が送付される。人工添加物を用いず、自然素材で作られたシンプルな味付けが特徴だ。価格は月1回のプランで月額1980円。月2回のプランなら1回あたりの価格は1930円になる。

 こう書くと単なるオーガニック食品のECのように思えるかもしれないが、一味違う。どんなお菓子が届くのかは、毎月届くボックスを開けてみるまでわからないのだ。ユーザーは購入時に「お菓子の好み」や「食べるタイミング」といった質問に答える必要があるのだが、その回答をもとに、毎回異なるお菓子を届けてくれる。お菓子の種類は約130種あり、そこから厳選した8種類のお菓子をボックスに詰めて送付する。気に入ったお菓子があればリクエストもできるが、それが次回届くのか、その次に届くのか、ボックスを開けるまで分からない。

 売上は非公開だが、2015年の創業から安定的に成長を続けているという。特にこの半年間は、ユーザー数が毎月10%ずつ増加している。ユーザーの多くは都内で働く20代半ばから30代前半の女性で、「頑張った自分へのご褒美」といったOLや「子どもと一緒に食べる安全なお菓子」といった母親のニーズをとらえて人気を博しているそうだ。