Photo:Mondadori Portfolio /gettyimages
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パブロ・ピカソやアンディ・ウォーホル、バンクシー、草間彌生──世界的に有名なアーティストのアート作品のオーナー権を“1万円”から購入でき、その作品を共同保有できるサービスが「ANDART」だ。

ANDARTを通じてオーナー権を購入した作品のオーナーには、オンライン上でのコレクションをはじめ、実物作品の鑑賞機会などが提供される。また、会員間取引機能(現在はベータ版の提供)によってオーナー権を売買することもできる。

2019年9月のリリースから2年強で会員数は1万人を突破。これまでに前述のアーティストの作品を含め、33作品の販売を行ってきた。

運営元であるANDARTは9月13日、ユナイテッド、GMOインターネット、AAファンド、ビジョナル取締役CTOの竹内真氏を引受先とする第三者割当増資ならびに日本政策金融公庫などの融資も含めて、総額2.8億円の資金調達を実施した。今回、調達した資金は海外展開を含めたさらなる事業加速と組織拡大に向けた経営体制の強化、コアメンバーの採用に充てる予定だという。

(中央)ANDART代表取締役の松園詩織氏 画像提供:ANDART
(下段の中央)ANDART代表取締役の松園詩織氏 画像提供:ANDART

アート市場は新型コロナウイルスの影響で美術品の展示・販売会の中止や延期が相次ぐ一方、在宅時間の増加によって「自宅でもアート作品を楽しみたい」という需要が掘り起こされ、アート作品の購買ニーズは増えている。実際、2020年度の世界の美術品のオンライン売上高は2019年度の約2倍の過去最高を記録した。