“家電のお試しサービス”として利用が広がるレンタルプラットフォーム「Rentio」
“家電のお試しサービス”として利用が広がるレンタルプラットフォーム「Rentio」

2015年にカメラの短期レンタルサービスとしてスタートした「Rentio(レンティオ)」が、“家電お試しプラットフォーム”として事業を拡大している。

同サービスではカメラや掃除ロボット、美容家電、キッチン家電など2900種類以上の商品を扱う。当初は「旅行の際にカメラを借りる」といったワンショットのレンタルが多かったが、近年は「気になる家電を購入前に試す」目的で利用するユーザーが増加。2021年9月末時点で累計注文数は50万件を超えた。

開発元のレンティオでは流通取引総額100億円の実現に向けて、さらなる事業投資を進めていく計画。そのための資金として、モノフルと既存投資家のグロービス・キャピタル・パートナーズより15億円を調達した。

主なトピック

  • イベントや旅行時などの短期的なレンタルニーズはコロナ禍で大打撃を受けたものの、ECの成長などに伴い購入前の家電製品などのお試しサービスとしての需要が拡大。現在は一時的な利用のためのレンタルと、購入前のお試しレンタルの2軸で成長。
  • “家電を試す場所”としての認知が広がったことで、メーカーとの連携が強化。「実際に試してから買うかどうかを決める」という消費行動は、商品力に自信のあるメーカーにとって販促面でプラスになるという考えもある。
  • 大和証券出身で現在アトラエ取締役CFOを務める鈴木秀和氏が社外取締役に就任。調達した資金で人材採用を強化するほか、メーカーとの連携や商品数の拡充、物流パートナーとの連携、マーケティングなどに投資をする計画。