既存事業に安住せず、新規事業によるさらなる持続的な成長を目指す大企業は数多い。

しかし、特に大企業においては数百億、数千億といった売上をもたらす既存事業と比べ、新規事業による利益貢献には忍耐が必要で、その多くが赤字になる可能性もある。明確な成果が出なければ経営層の理解を得られずクローズしてしまうケースも少なくない。

大企業が抱えるこうした課題を解決し、新規事業開発支援を手掛けるスペシャリスト集団、それがAlphaDriveだ。

同社は創業から3年で約60社、7000件程度の新規事業案件の支援に関わり実績も残してきた。その背景には、職人技とも言える新規事業の仕組みづくりに精通した同社の強みがある。

AlphaDriveでは、こうした新規事業開発支援を手がける人材を幅広く求めている。

AlphaDriveで大企業の新規事業開発支援をする社会的意味とは。そしてAlphaDriveで働く意義は何か。同社のインキュベーション事業部で、これまで3000件を越える新規事業の伴走/審査等の支援を手がけてきたマネージング・ディレクター加藤隼氏が、その醍醐味を語る。

新規事業開発の支援を通じて、人と企業の変革に寄与する

新卒で入社したソフトバンクで法人営業に従事する傍ら、新規事業を立ち上げた加藤氏は、DeNAでメディア事業の事業開発を務めた後、AlphaDriveに参画した。

きっかけは、公私ともに親しくしていた古川央士氏(現AlphaDrive執行役員)が、AlphaDriveに参画すると知ったことだという。

「そこでAlphaDriveという会社を初めて知ったのですが、創業者である麻生要一が掲げたビジョンや事業領域の張り方など、全てにおいて共感したんです。当時は正社員が5人程度しかいない黎明期だったのですが、強烈に惹かれてしまい、『社長の麻生さんに会わせてほしい』と古川に懇願しました」

2019年3月にAlphaDriveへ参画した加藤氏は、この組織で「本当の意味での自信を得られた」という。

「これまでのキャリアの積み上げで鍛えられた足腰を基に、いま手掛けている新規事業開発支援の仕事で価値を発揮できていると感じています。入社してから2年半の間で、ご支援させていただくクライアントの新規事業開発を成功に導くこと、AlphaDriveの事業自体を成長拡大させることにフルコミットしてきて、その過程で得がたい経験がたくさん出来ました」

加藤氏がこれほどまでに没頭しているAlphaDriveとは、どんな会社なのだろうか。加藤氏が所属するインキュベーション事業部は、大企業の新規事業創出へのコミットが主たるミッションだ。

「大企業の中から新規事業を生み出すための仕組みや実際の事業開発に関するありとあらゆる手法を編み出しています。この3年で手がけた7000件近い新規事業開発の経験から得たナレッジやノウハウを社内で『型化』しているのです」

圧倒的な案件数とともに、多種多様な産業/領域をカバーしているのがAlphaDriveの特徴である。

「重厚長大メーカーやインフラ企業もあれば、IT/通信、広告/メディア、商社、金融など、あらゆる産業の新規事業創出支援に関わっています」

AlphaDriveは、支援で関わる新規事業開発のゴールを、「事業創出」だけで終わらせず、その副産物としての事業開発人材づくり、そして新規事業にチャレンジする企業文化づくりまでフォーカスしている。

「新規事業を生み出すプロセスの中で、結果的に新規事業開発ができる人が育ち、チャレンジングなカルチャーが装着されることによって、既存事業のトランスフォーメーションにも寄与する。このような構図が描けて初めて、本当の意味でインパクトのある事業開発支援になると思っています」

大企業の中で10年、20年と既存事業中心に関わってきた人材が、新規事業開発に数カ月関わることで「覚醒」することもあると、加藤氏は言う。

「既存事業を円滑に推進するためには、事例収集や社内の根回しなども含めて、石橋を叩きながら成功確度を上げていくのが正攻法です。しかし、新規事業はその真逆のアプローチをとります」

過去の成功体験と事例、「確立された最適解」を調べ上げるアプローチが成功確度を高める既存事業に対し、絶対的な正解がない新規事業の成功の鍵は、「自社の外にいる顧客」しか持っていないという。

「AlphaDriveでは、徹底して『新規事業とは顧客開発である』というメッセージを発信しています。顧客課題に向き合い、その解決策を探索することが、新規事業を成功させる唯一の道と言っても過言ではありません」

顧客と向き合う中で「人が変わる瞬間」に立ち会えるのも、新規事業開発支援の仕事のやりがいにつながると加藤氏は言う。

「人目もはばからず、涙を流すんです。その涙は、課題の根深さに触れて自分では解決できない悔しさであったり、事業化するか否かを問う審査会で採択された瞬間であったり。『新規事業に関わって人生が変わった』と感謝されることもあります」

個人だけでなく、企業そのものを変えることができるのも、新規事業開発のメリットである。

「100年を超える長い歴史の中で初めて新規事業を生み出す制度を実装する、という企業もあります。そこで、チャレンジを是とする風土をつくり、ボトムアップで新規事業が続々と生まれてくる仕組みを実装することで、本当の意味での“企業変革”に関わることが出来ていると実感できる案件もあります」

新規事業を生み出すための仕組みを正しく機能させて、新規事業開発のプロセスの中で覚醒する人材を増やし、新しいことにチャレンジする文化が育まれる。人と文化が育つことで企業変革がなされるような絵を描きながら事業開発支援を行うのがAlphaDriveの大きな特徴だ。

新規事業開発を経験した人材が、企業のイノベーション力を高める

AlphaDriveには、自らが当事者として新規事業開発を成功させてきた人材が揃う。しかし、自らが新規事業開発の主役になるのではなく、あくまでも「黒子」としてクライアントの意志を起点にし、新規事業へのコミットメントを深める役割に徹していると、加藤氏は強調する。

「我々は“新規事業の創出”という山の頂点を目指す登山家を導く、シェルパのような存在です。あくまでも主役は、新規事業を生み出そうと試行錯誤するクライアントの起案者であり、それを支える事務局の方々です。AlphaDriveとしては、その意志ある主役を成功に導けるように、膨大なケースから積み上げたナレッジとノウハウを基にして支援を行っています」

こうした新規事業開発支援をリードする仕事を手がけるには、事業開発のプロセスを経験した人がふさわしいと、加藤氏は語る。

「自らが当事者として頭を使い、手を動かし、新規事業開発にチャレンジした経験が、ご支援で関わるクライアントには大変ありがたがられます」

確固たる正解がない中で、自分で一歩ずつ考え、検証のサイクルを回し、最終的に自分の意志を以て決定する新規事業のプロセスをやりきった経験そのものが、支援業務において価値を発揮できる源泉となるのだ。

「AlphaDriveの新規事業開発支援フロントに立つ人材は、いわゆる“コンサルタント”ではなく、自ら当事者として事業開発を経験している、もしくはその仕組み作りに奔走した経験のあるメンバーだけで構成しています。大企業出身者だけでなく、例えばメガベンチャーでの事業開発経験者など、不確実性が高くスピード感のある事業開発現場の前線に立っていた方、AlphaDriveで大いに活躍いただけると思っています」

インキュベーション事業部のチームメンバーは、常に誰かしらが新しい領域にチャレンジし、そこから得た学びを社内にフィードバックし、共有のナレッジとして活用している。

AlphaDriveの「型化」されたナレッジと、自身の事業開発体験を掛け合わせることで、新規事業開発支援の現場において、大きな価値を発揮することが可能になるのだ。

「新しく参画したメンバーは、『自分たちが当事者として試行錯誤してきたことが、そのままクライアントへの価値発揮に繋がるというやりがいがある』と、新規事業開発支援の仕事の面白さを体感しています」

加藤氏は、新規事業開発人材が増えることで、日本の社会そのものが変わると確信している。

「企業の新規事業開発のアプローチとして、“ボトムアップ型”のみでなく、“外部共創型”、“M&A”等、多様な手法がありますが、実際の事業開発プロセスを経験した人が、より大きなレバレッジの効く事業開発のミッションに再配置されることで、より本質的でインパクトの大きなサイクルが生まれると考えています。これまでの経営人材は、既存の基幹事業のスタープレーヤーがメインでしたが、中長期的には新規事業を成功に導ける人材が将来の経営層に食い込んでくるのではないでしょうか」

加藤氏によると、AlphaDriveという職場は「新規事業が好きな人にとっては、たまらない環境」だという。圧倒的な数の新規事業創出をリードするミッションの中で、仮説構築/検証、セールス/マーケティング、ファイナンス、プロダクト開発等、総合挌闘技的なビジネススキルが身につくことも魅力的だと強調する。

「AlphaDriveは、まだまだ少数精鋭の組織です。“事業の拡大/成長を自分たちの手で推進している”という感覚を得られるのが、今のフェーズの醍醐味だと思います。このタイミングで参画してもらえれば、急拡大する事業の成長とともに、組織も自身も成長させるという、ワクワクするような高揚感を感じながら、次々に訪れる新しい挑戦の機会によって、ご自身のスキルを伸ばすことができるはずです」

事業も組織も自分自身も、三位一体での成長を実感できる──AlphaDriveは、そんな活気に満ち溢れた環境なのだ。

問い合わせ先
AlphaDrive採用ページ
https://recruit.alphadrive.co.jp/