
2度目の緊急事態宣言発令から始まった2021年も残すところ、あと1週間ほど。慌ただしかった日常から離れ、年末年始はゆっくり読書やコンテンツを楽しむ時間に充てよう、と考えている人も多いのではないだろうか。とはいえ、数多ある書籍やコンテンツの中で何が面白くオススメなのか、分からずにいる人も多いはずだ。
今回、DIAMOND SIGNAL編集部では起業家たちにアンケートを実施。2021年に読んで良かったと思う本、漫画、コンテンツを聞いた。掲載は起業家氏名の五十音順。
青木穣氏 / パラレル共同代表
・TikTokなどの短尺動画
・『喧嘩独学』(LINEマンガ)
シンプルでわかりやすいフォーマットなので、ひたすら見続けることができます。
赤坂優氏 / franky代表取締役CEO
・『僕たちはみんな大人になれなかった』(Netflix)
好きな音楽・映画・ファッションを分かち合う主人公たちの姿を通して、バブル崩壊後の90年代からコロナ禍の現在までのカルチャーの変遷が描かれていて、とても懐かしい気持ちになる作品です。僕にとっては、frankyとしてクリエイティブディレクターの熊谷隆志氏とともに展開している、ストリートブランド「WIND AND SEA」のメインターゲット層のインサイトにより深いところで触れられるような感覚もあり、そういった点での新鮮さも同時に感じました。
岩崎由夏氏 / YOUTRUST代表取締役
・『世界で極める!魅惑のバケーションレンタル』(Netflix)
世界各国のものすごく素敵な別荘が流れているだけの映像なのですが、旅ができない悲しさを埋める「心の癒しコンテンツ」になっていました。来年は、YOUTRUSTのメンバーと別荘でワーケーションや合宿などできたらいいなと思っています。
大槻祐依氏 / FinT代表取締役CEO
・『着飾る恋には理由があって』(TBSテレビ)
地上波としては初めてインフルエンサーが主人公に出てくるドラマかと思います。私も興味深く見ていました。実は地上波にさきがけ、Netflixでは昨年『Emily in Paris(邦題:エミリー、パリへ行く)』などSNSやインフルエンサーをメインにしたドラマが出ていました。日本の民放でもそれがはじまったなと思うと、インフルエンサーが一種の社会的な地位として認められつつあるのだなと感じています。
大見周平氏 / Chompy代表取締役
・『脳を鍛えるには運動しかない!』(NHK出版)
社外取締役の原田明典さんに教えてもらった、この本が面白かったです。スタートアップ経営をする中で、自分自身の状態管理に加え法人として「思考」と「実行」の最適なバランスに悩むことが多かったのですが、「実行」を通じて「思考」も洗練化されるという論理が色んな研究結果を元に書かれていて納得感が高かったです。
不安界に苛まれながら限られたランウェイの中でブレイクスルーをしないといけない、そんなハイプレッシャーの中にいるスタートアップの皆さんに意味のある一冊ではと思います。
小川嶺氏 / タイミー代表取締役
・『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則』(日経BP社)
リモートワークなどが増えてきて組織作りについて考えることが増えました。長く続いている組織力の強い会社とは何かに立ち返り、自社の組織戦略や経営のスタンスを決める上で、過去の成功事例などを踏まえて解説をしているこの本は、非常に意味のあるものでした。
加藤貞顕氏 / note代表取締役CEO
・「GENKYO 横尾忠則」(美術展:大分県立美術館ほか)
・『ドライブ・マイ・カー』(ビターズ・エンド)
・『GENERAL MAGIC』(角川アスキー総合研究所)
Ivan Zhao(アイバン・ザオ)氏 / Notion Labs共同創業者CEO
・『ウルフ・ホール』(アイ・ヴィ・シー)
・『DUNE/デューン 砂の惑星』(ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ)
・『リーマン・トリロジー』(NTLive)
上記以外にも、社会心理学者であるジョナサン・ハイト氏の本もよく読みました。
鳥羽周作氏 / シズる代表取締役社長CEO兼CSO
・『センスは知識からはじまる』(朝日新聞出版)
・『キングダム』(集英社)
Duy Doan(デュイ・ドーン)氏 / StockX Japan 統括
・『DUNE/デューン 砂の惑星』(ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ)
・『TENET テネット』(ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ)
・『Lupin / ルパン』(Netflix)
・『コブラ会』(Netflix)
・『SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを』(東洋経済新報社)
映画は『DUNE/デューン 砂の惑星』と『TENET テネット』がオススメです。Netflix作品だと『Lupin/ルパン』と『コブラ会』です。『Lupin/ルパン』の影響で何足ものエア ジョーダン 1を購入しました。読むべき本はやはり、Nike創業者・フィル・ナイト氏の『SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを』となるでしょう。
福島良典氏 / LayerX代表取締役CEO
・『カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座』(朝日新聞出版)
子育ての前に読むべき本1選です。妻におすすめされたのですが、読んでおいて本当に良かったと思う本でした。
福田恵里氏 / SHE代表取締役CEO
・『ボーダレスネーム』(集英社)
弊社のCOO五島淳に教えてもらった漫画なのですが、久しぶりに心を揺さぶられる作品でした。広告代理店で働く女性が「自分はこんなもんでいいか」と妥協しながら日々を過ごしていた中で、子どもの頃の「漫画家になりたかった」という夢に触れ、もがきながら挑戦する。そして、もう一度本当の自分を取り戻していくという物語なのですが、私たちSHEが日々触れている、夢と現実の間で葛藤する働く女性たちとあまりにも重なりすぎて、私のバイブルになりました。
古川健介氏 / アル代表取締役CEO
・『【推しの子】』(集英社)
・『トリリオンゲーム』(小学館)
『【推しの子】』は漫画史に残る素晴らしい作品だと思います。また『トリリオンゲーム』という、超おもしろいスタートアップ漫画が出たことは、日本のベンチャー界隈にとってはものすごい良い出来事じゃないでしょうか。めちゃくちゃおもしろい。
松本龍祐氏 / カンカク代表取締役
・『ジェフリー・バワ 全仕事』(グラフィック社)
「海外に行きたい!」「リゾートに行きたい!」「ホテルステイしたい!」という気持ちをこの本を眺めながら抑えていました。スリランカ出身でリゾートホテルなど数多くの建造物を手掛けた建築家のジェフリー・バワ。「インフィニティプール」を発明したのもバワです。南国に行きたい。