ハコベル代表取締役社長CEOの狭間健志氏
ハコベル代表取締役社長CEOの狭間健志氏

慢性的なドライバー不足、高騰する物流コスト、多重下請け構造による情報の非対称性や低生産性──。人々の生活を支えるインフラとして重要な役割をになっている物流業界だが、抱えている社会課題も多い。

そんな物流業界にインターネットを持ち込み、“マッチングプラットフォーム”と“SaaS”という2つのアプローチから課題解決に取り組んできたのがハコベルだ。

2015年にラクスル内の新事業としてサービスを開始。荷主企業と運送会社やドライバーを直接つなぐプラットフォームに加えて、2019年からは配送業務の最適化をサポートするソフトウェア「ハコベルコネクト」を手がける。同事業の売上は2021年7月期で約29億円。現在の登録車両台数は3万5000台を超え、ハコベルコネクトの利用社数も大手企業を中心に20社を突破している。

サービス開始から約6年半。これまでラクスルにおける1事業として事業を拡大してきたハコベルだが、8月よりラクスルと商業物流領域の大手・セイノーホールディングスの“ジョイントベンチャー”として新たなスタートを切った。

ハコベルのこれまでとこれからについて、新会社の代表取締役社長CEOを務める狭間健志氏に聞いた。