ひまわり福祉会 未来戦略部部長 箕輪大祐氏、マチルダ共同創業者COO 福沢悠月氏、共同創業者CEO・代表取締役 丸山由佳氏、ひまわりキッズガーデン有明園長 福島大樹氏
左から、ひまわり福祉会 未来戦略部部長 箕輪大祐氏、マチルダ共同創業者COO 福沢悠月氏、共同創業者CEO・代表取締役 丸山由佳氏、ひまわりキッズガーデン有明園長 福島大樹氏

子育てと仕事の両立には、夫婦間の作業分担はもちろんのこと、利便性が高くサポート力のある保育園に子どもを入園させることや、日々の生活を“回す”ための日常生活の工夫が欠かせない。現代の三種の神器とも言える、「食洗機・ドラム式洗濯乾燥機・ロボット掃除機」で家事の時間を減らすといった対策は有効だが、最後まで残るのが「食事」の課題だ。

そんな子育て世帯の「食」をターゲットとするスタートアップの1社がマチルダだ。同社はテイクアウトした夕食を自宅で食べる「中食」サービスに取り組む。主に保育園に通う子どもを持つ親子に向けて事業を展開。子育て世代のニーズに応えて、巨大な中食市場に挑んでいる。

そのビジョンやビジネス展開について、マチルダ共同創業者でCEOの丸山由佳氏、COOの福沢悠月氏に取材。また子育て世代の実際のユーザーにもサービスについて聞いてみた。

2021年創業の子育て×フードテックスタートアップ

マチルダは、予約制で家庭料理のセットを夕食向けに提供。テイクアウトのための拠点を複数展開する。ユーザベース出身の丸山氏と、ディー・エヌ・エー(DeNA)出身の福沢氏が共同で2021年1月に設立した。同年7月にはシードラウンドでANRI、デライト・ベンチャーズから資金調達を実施。翌年には「Tokyo Metro ACCELERATOR 2021」や「三菱地所アクセラレータープログラム 2021」にも採択されている。

現在の受け取りステーションは、「勝どき」、「豊洲」(2カ所)、「新浦安」、そして11月14日にオープンする「有明」の5カ所。子育て家庭の多い東京・千葉のベイエリアを中心に、東急不動産、住友不動産、都市再生機構(UR)などと連携してステーションを設置している。前述した東京メトロや三菱地所のアクセラレータープログラムを活用し、駅やオフィスビルで夕食を受け取れる実証実験も準備しているという。