Photo: sesame / gettyimages
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2022年には「冬の時代」の訪れもささやかれたが、スタートアップ・VCともに引き続き資金が流入している模様だ。今週(2/4〜2/10)もスタートアップによる資金調達が相次ぎ、さらにVCによるファンド組成の発表も見られた。今回の「スタートアップ最新動向-Weekly SIGNAL」では、その中から注目すべきものをピックアップしてお届けする。

今週のスタートアップニュース

サンゴテクノロジーズ、総額1億円の資金調達を実施

親しい友人と写真共有でコミュニケーションを楽しむSNSアプリ「TapNow」を開発するサンゴテクノロジーズは2月6日、SBIインベストメント、East Ventures、アドウェイズ・ベンチャーズを引受先とした第三者割当増資により、シードラウンドで総額1億円の資金調達を実施したことを発表した。

KUSABI、1号ファンドを総額100億円でクローズ

独立系VCのKUSABIは2月7日、KUSABI 1号ファンドの運用総額が100億円に到達したと発表した。産業革新投資機構、中小企業基盤整備機構、三井住友銀行などがリミテッド・パートナーとして出資している。ファンドの投資対象はシード・アーリーステージのスタートアップで、すでに21件の投資を決定・実行済みだという。

Baseconnect、総額54億円の資金調達を実施

企業情報のデータベースを開発、法人営業を支援するBaseconnectは2月7日、Z Venture Capitalをリード投資家として、日本郵政キャピタル、ジャフコ グループ、ユーザベース、Salesforce Ventures、NTTドコモ・ベンチャーズ、エン・ジャパンなどから、シリーズBラウンドで総額54億円の資金調達を実施したことを発表した。

WizWe、総額5.4億円の資金調達を実施

行動習慣の定着を支援するサービス「Smart Habit」を運営するWizWeは2月7日、エムスリー、サントリーホールディングス、モバイル・インターネットキャピタルなどを引受先とした第三者割当増資により、総額5.4億円の資金調達を実施したことを発表した。

Logomix、総額5億円の資金調達を実施

独自のゲノム構築技術「Geno-Writing」を有するLogomixは2月8日、Angel Bridge、ジャフコ グループ、東京大学協創プラットフォーム開発、米シリコンバレーのエンジェル投資家グループであるSand Hill Angels、その他個人投資家を引受先とした第三者割当増資により、シードラウンドで総額5億円の資金調達を実施したことを発表した。

wevnal、総額10億円の資金調達を実施

ブランド体験の向上を支援するプロダクト群「BOTCHAN」を提供するwevnalは2月8日、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、Archetype Ventures、三菱UFJキャピタル、みずほキャピタルを引受先とした第三者割当増資により、シリーズBラウンドのファーストクローズで総額10億円の資金調達を実施したことを発表した。

SSS Capital、1号ファンドを組成

独立系VCのSSS Capitalは2月8日、SSS Capital 1号投資事業有限責任組合を設立したことを発表した。SSS CapitalはインキュベイトファンドのFoF(Fund of Funds)の1社で、2023年1月に設立された。ジェネラルパートナーを務める神谷遼多氏は、インキュベイトファンドの出身。ファンドは最大で10億円規模、投資対象は創業期およびシード期のスタートアップだという。

カラクリ、総額10億円の資金調達を実施

AIチャットボットをはじめとするCS業務支援ツール「KARAKURI Digital CS Series」を開発するカラクリは2月8日、既存投資家のALL STAR SAAS FUND、ジャフコ グループ、新規投資家のSBIインベストメントを引受先とする第三者割当増資および商工組合中央金庫からの融資により、シリーズBラウンドで総額10億円の資金調達を実施したことを発表した。