冷凍寿司
デイブレイクの特殊冷凍技術を活用して実現した冷凍寿司。同社の冷凍技術は汎用性が高く、カツサンドや天ぷら、ラーメン、弁当などさまざまな料理を冷凍できるのがウリだ

“冷凍食品”の領域が活性化している。長期間保存できる上に調理が簡単なものも多く、多様な料理や素材を手軽に自宅で楽しめるのがメリットだ。事業者の視点では販路の拡大のほか、フードロスの削減や飲食現場における人手不足といった課題の解決策としても期待が高まる。

特にこの2〜3年はコロナ禍で内食需要が増したことに加え、新たな収益源の創出に向けて冷凍食品に可能性を見出すプレーヤーが増加。大手食品事業者から新進気鋭のスタートアップ、街の飲食店まで冷凍食品を手がける企業の幅自体も広がってきた。

冷凍食品市場が拡大する背景の1つに急速冷凍を中心とした冷凍技術の進化が挙げられるが、独自の冷凍技術で注目を集める“冷凍テック”スタートアップがある。2013年創業のデイブレイクだ。

同社では2021年10月に自社開発の特殊冷凍機「アートロックフリーザー」の販売を始めた。強みは汎用性の高さだ。従来は冷凍が困難だとされていた食材のうまみや形状を維持しながら急速冷凍できるため、この冷凍機を用いれば寿司やカツサンド、天ぷら、ラーメン、弁当などさまざまな料理が冷凍化の対象となる。

東京都内のある寿司屋では9999円の「冷凍寿司セット」を商品化してオンライン上で販売したところ、「自宅で職人の味が楽しめる」とたちまち人気商品に。月間で300食を売り上げた。