コミューンの経営陣と投資家。中央がコミューン代表取締役CEOの高田優哉氏  すべての画像提供 : コミューン
コミューンの経営陣と投資家。中央がコミューン代表取締役CEOの高田優哉氏 すべての画像提供 : コミューン

動画配信や音楽配信といったコンシュマーサービスから法人向けのSaaSまで、「サブスク」とも呼ばれるサブスクリプション(定額課金)型のビジネスモデルが普及している。

そこで今まで以上に重要になっているのが、企業と既存顧客との良好な関係性の構築だ。サブスクは顧客がサービスを使い続けることでLTV(ライフタイムバリュー)、つまり顧客単位の生涯利益を上げることが重要なため、これまでの買い切り型のビジネス以上に継続的な関係性が必要になる。

特にデジタル社会においては、オンライン上で顧客接点を設けることがビジネスを拡大する上では必須だ。新型コロナウイルス感染症の影響でオフラインの施策を従来のように実行することが難しくなる中で「顧客接点のデジタル化」のニーズは一層増していくだろう。

そんな状況下で事業を伸ばしているのが2018年創業のコミューンだ。同社では“オンラインコミュニティ”を軸に企業がウェブ上で既存顧客との接点を作れるサービス「commmune(コミューン)」を手がける。

同サービスは現在エンタープライズ企業を中心に約50社が活用。コロナ禍の3月には1カ月あたりの問い合わせが従来の平均値の2倍になり、現在もその水準を維持するなど企業からの引き合いも増えている。