かわるビジネスリュック
新たに発売された「かわるビジネスリュックmini」
  • 3年越しに商品化した「かわるビジネスリュックmini」
  • キャッシュレス生活の「カギ問題」を解決
  • スマートフォンを旅させないストラップ

“マニアックな消費者のアイデアをカタチにする”プロジェクトとして、2010年からスタートした「スーパーコンシューマー(SUPER CONSUMER)」。

これまでに、ペン立てのように自立してファスナーを開くと中の持ち物が一望できる「ひらくPCバッグ」や「ひらくPCリュック」のほか、「ブロガーズトート」、「ショルダーペンケース」などのを変わり種な商品を生み出してきた。

そんなスーパーコンシューマーが10月29日、新製品発表会をオンラインで開催。同発表会では、新たに「かわるビジネスリュックmini」「キャッシュレス財布」「旅ストラップ」という3つの製品が発表された。

3年越しに商品化した「かわるビジネスリュックmini」

2016年5月に発売された「かわるビジネスリュック」。“かわる”という名前の通り、見た目は一般的なリュックだが、リュックの横に“持ち手”がついており、TPO(時間、場所、場合)に応じて横持ちのカバンスタイルでも使えるのが大きな特徴だ。

持ち手を出せば、すぐにリュックが「横持ちビジネススタイル」に切り替わる
持ち手を出せば、すぐにリュックが「横持ちビジネススタイル」に切り替わる

また、かわるビジネスリュックは特許も取得している特別な構造の「動く仕切り」を設けることで、従来のリュックで生じていた課題も解消。一般的なリュックはどんどん下に物が溜まっていくため中身が整理されず、必要な物をサッと取り出しづらかった。

しかし、かわるビジネスリュックは「動く仕切り」によって、リュックを2つの部屋に切り分けることで、リュックの中身を取り出しやすくしている。例えば、移動中などでも頻繁に取り出すものはリュック上部にある「コアポケット」を活用し、しっかり持ち運ぶものに関しては大容量の部屋に入れておけばいい。

かわるビジネスリュック独自の構造
かわるビジネスリュック独自の構造 画像提供:スーパーコンシューマー

また、急に大きい荷物をもらったり、長い荷物を入れたくなったりした時は「動く仕切り」を倒せばよい。コアポケットが畳まれ、一般的なリュックのように1部屋に変わるため、大きな荷物なども収納可能になる。

こうした機能性の高さが注目を集めた、かわるビジネスリュックだったが、一方で「普段使いしようと思うとサイズが大きい」という声もあった。そうした声を受け、新たに開発されたのが、今回発表された「かわるビジネスリュックmini」だ。

かわるビジネスリュックminiの基本コンセプトは、かわるビジネスリュックと一緒だが、マイナーアップデートを加えている。

コアポケットにはL字ファスナーを採用しており、小物などは少し開けて横から入れることができる。電車内などで飲み物を飲みたいときなどに、わざわざリュックをガバッと開けて上から取り出す必要がない。

また、肩紐と収納ポケットの接する箇所には、マグネットを使用。リュックから横持ちのカバンスタイルに切り替えるときは肩紐がしっかり収納され、横持ちのカバンスタイルからリュックに切り替えるときは、肩紐を引っ張るだけでいい。

かわるビジネスリュックminiはビジネスパーソンの普段使いに対応すべく、“サイズは小型化した”が収納力の高さは変わっていない。MacBook Pro 16インチも収納できる「PC用傷防止起毛ポケット」があるほか、背中側のファスナーを開けばA4書類も収納できるなど、ビジネスパソーンの必需品はほぼ収納できる。

手持ちのMac Book12インチはすっぽり収まった
手持ちのMac Book12インチはすっぽり収まった

「一般の人の普段使いに対応したい」という思いから開発に至った、今回のかわるビジネスリュックmini。開発の工数が増えたため、値段は2万2800円(税込)と、かわるビジネスリュックよりも高くなっているが、リュックとビジネスバッグの“いいとこ取り”をしていることを考えると、お買い得かもしれない。

キャッシュレス生活の「カギ問題」を解決

キャッシュレス生活の「カギ問題」を解決するキャッシュレス財布
キャッシュレス生活の「カギ問題」を解決するキャッシュレス財布

さまざまな決済サービスが登場するなど、決済手段が多様化したことで、現金を持ち歩かない“キャッシュレス生活”を送る人も少しずつ増えてきた。筆者も財布を忘れて1日を過ごしたことがあるが、特に不便さを感じることはなかった。

その一方で、キャッシュレス生活でも必ず持ち歩かなければいけないものがある。それが「カギ」だ。決済はスマートフォンさえあれば問題ないが、一緒にカギも持ち歩かなければ家に入れなくなってしまう。

キャッシュレス生活の「カギ問題」を解決するために、開発されたのが「キャッシュレス財布」だ。キャッシュレス財布はカギを財布に入れて、財布とスマートフォンだけで出かけるスタイルを提案する商品。開発者の南和繁氏は「キャッシュレス生活にトライしてみましょうという思いを込めて開発しました」と語る。

使い方はいたってシンプル。一番下のポケットにカギを収納し、あとはクレジットカードと紙幣を入れておけばいい。カギの収納部分は開閉式になっているため、収納部分を開けば、わざわざ財布からカギを取り出さずに自宅のドアを開けられる。ちなみにカギは2本入れられるが、2本入れた際は1本のカギを抜いて使うか、使い込んで革が柔らかくなったら1本をスライドさせて使うのが良いそうだ。

また、キャッシュレス財布はカード収納部と鍵収納部を重ねることなく、並行に配置することで財布の厚みを抑えた。カード5枚、鍵2本、紙幣5枚を収納しても、財布の厚さは約9mmとなっている。

キャッシュレス財布は、レザー本来の質感を楽しめるヌメ革「ブッテーロ」を使用しており、使い込むにつれて味わい深いツヤが出るため、南氏は「長く使ってもらえればと思っています」と語った。価格は1万5000円(税込)だ。

スマートフォンを旅させないストラップ

スマートフォンを旅させない「旅ストラップ」
スマートフォンを旅させない「旅ストラップ」

飲み会などで酔っ払って、スマートフォンを落としてしまい、画面を割ってしまった。もしくはスマートフォンを紛失してしまった。こんな経験をした人は多いのではないだろうか。そんなスマートフォンの落下、紛失を防ぐために開発されたのが「旅ストラップ」だ。

開発者である、ブロガーのコグレマサト氏は「昔、購入から1週間で飲み会の帰りにiPhoneをなくした経験があるんです。もうこれ以上、iPhoneを旅させないために“旅ストラップを開発することにしました」と語る。

使い方も簡単だ。手持ちのスマートフォン、もしくはスマートフォンケースにレザーパーツを貼り付ける。コグレ氏によれば、貼り付けてから24時間は放置しておかないと剥がれてしまう可能性があるという。

24時間経った後、貼り付けたレザーパーツを指で引き起こせば、それがスマートフォンのホールドリングになる。これでスマートフォンの落下が防止できる。

どのようなストラップをつけるかは人それぞれ。使い方は自由自在だ
どのようなストラップをつけるかは人それぞれ。使い方は自由自在だ

また、レザーパーツの下部についている磁石部分に「ワンタッチマグネット」をつければ、ストラップとして使用できる。どのようなストラップをつけるかは人それぞれ。

例えば、リングベルトをつけてポケットに収納したり、ショルダーストラップをつけて肩掛けにしたりすることも可能だ。

お札ポケットも兼ね備える
お札ポケットも兼ね備える 画像提供:スーパーコンシューマー

さらには、レザーパーツの粘着部分に紙幣が1枚入るスペースを確保しており、現金が必要になったときのための“お札ポケット”として使えるようになっている。

旅ストラップもキャッシュレス財布と同様に「ブッテーロ」を使用しており、長く使ってもらえる商品に仕上がっている。価格は6850円(税込)だ。

今回発表された3つの新商品はブロガーなどから意見を集め、紆余曲折を経ながらも共同開発してきたものだ。その模様は公式サイトに掲載されている。かわるビジネスリュックmini、キャッシュレス財布、旅ストラップはオンラインサイトで購入できるほか、表参道、新宿、東京駅、名古屋、大阪の直営店で実際に見ることもできる。