12月8日からメルカリが提供開始した新サービス「あとよろメルカリ便」
12月8日からメルカリが提供開始した新サービス「あとよろメルカリ便」 画像はプレスリリースより

年末年始の大掃除に向けて、家庭に眠っている洋服や小物などの断捨離を始めている人も多いのではないだろうか。ニッセイ基礎研究所の調査結果によれば、家庭内に眠る不要品の推定価値である「かくれ資産」は1世帯あたり約70万円にものぼる。

フリマアプリが浸透したことで常日頃から定期的に不要品の断捨離をしている人も増えてきているが、中には断捨離をすることにすら“面倒くささ”を感じてしまう人もいる。実際、フリマアプリ「メルカリ」を運営するメルカリが2019年4月に実施した調査によれば、メルカリへの出品意向はあるものの、出品未経験の人は実に3610万人もいるという。

そんな出品未経験の人に対して、メルカリが新たなサービスを開始した。12月8日、メルカリは売れる前の商品の保管、売れたあとの梱包・発送を代行する配送サービス「あとよろメルカリ便」を開始した。

「メルカリ」上で出品した商品を提携倉庫に発送

あとよろメルカリ便は、「メルカリ」上で出品した商品を提携倉庫に発送することで、その後商品が売れるまでの間、商品の保管と売れたあとの梱包・発送作業を提携業者が代行する配送サービス。メルカリによれば、2020年2月からメルカリの潜在的なユーザーに対して「あとよろメルカリ便」の試験運用を進めていたという。

その過程で「倉庫に預けられるので部屋が片付いた」「すぐに発送できず、出品を諦めていたので便利」といった声が多く集まり、倉庫に商品を保管できること、複数商品の梱包・発送を代行する需要の高さが分かったことから、本格的なサービスの提供が開始した。

同サービスの提供にあたり、メルカリは物流フルフィルメントサービスを提供するオープンロジと提携。商品管理・保管、梱包・発送までの作業対応はオープンロジが行っている。

ユーザーはメルカリの出品画面から、あとよろメルカリ便を申し込み、出品後に預ける商品を選択(商品は最大30品まで登録可能)する。あとは預けたい商品を一箱にまとめて、集荷依頼をするだけでいい。なお、発送中は商品が自動で公開停止になる。

その後、倉庫に商品が届いたら、倉庫側から預けた商品の確認写真が届き、登録商品と合っているか確認して紐付け作業をすると再出品が完了。商品は最大で2カ月間保管され、商品が売れた際は倉庫スタッフが梱包し、適切な配送方法で購入者に発送してくれる。

売れた商品の梱包・配送料に関してはネコポス(A4サイズ・厚さ2.5cm以内)が260円、宅急便コンパクト(専用ボックス・厚さ5cm以内)が480円、宅急便は60サイズが950円、80サイズが1100円、100サイズが1400円、120サイズが1600円、140サイズが1800円となっている。なお、倉庫までの配送料、倉庫到着後2カ月間の保管料は無料(メルカリ負担)だ。ただし、2カ月以内に売れなかった商品は返送され、その際は返却配送料が980円かかる。

家庭にある不要品を出品後、倉庫に2カ月預けておける、あとよろメルカリ便。年末年始、断捨離をして部屋をキレイにしたい人にとっては便利なサービスと言えるかもしれない。