ispaceランダー(月着陸船)のコンセプトモデルイメージ
ispaceランダー(月着陸船)のコンセプトモデルイメージ ispaceのプレスリリースより

国内最大級の成長産業領域向け情報プラットフォーム「STARTUP DB」。1万2000社を越える企業の情報を保有するSTARTUP DBのデータを元に、注目スタートアップの想定時価総額をランキング形式で紹介する。今回は2月の想定時価総額ランキングだ。

月面資源開発に取り組むispace、想定時価総額を55億円成長させ、16位に浮上

想定時価総額ランキング
 

2021年2月の想定時価総額ランキングでは、ispaceが想定時価総額を55億円伸ばし、先月の19位から16位に浮上。また、アストロスケールホールディングスの想定時価総額も第三者割当増資により、685億円から697億円へと増加している。

月面着陸船(ランダー)などを開発するispaceは、2020年12月にシリーズBの追加ラウンドとして、SMBC日興証券を引受先とした第三者割当増資により5億円の資金調達を実施。累計調達金額は約140億5000万円となる。この調達を受けて、2023年に実施予定のMission2(ispaceが今後予定している月探査ミッション)で使用するランダーの先行開発投資、更には2024年以降のランダーのサイズアップを見据えた先行開発投資を着実に実行する予定だ。

アストロスケールホールディングスは、2020年10月に、エースタート、アイネット、清水建設、スパークス・イノベーション・フォー・フューチャーからの第三者割当増資により、シリーズE総額で約55億円の調達を実施し、累計総額で約210億円の資金調達となった。

今後は重要な社会インフラとして宇宙からのサービスやデータを安心して活用できるよう、デブリの低減・除去、軌道上サービスのミッション実現に向け、スペースデブリという世界でも最も複雑な社会課題に対して、技術、ビジネスモデル、法規制に取り組んでいく方針だ。