Luup代表取締役の岡井大輝氏
Luup代表取締役の岡井大輝氏

「『感慨深い』という気持ちを隠しきることはできないのですが、今はまだ電動キックボードが世の中に認められるかどうかを検証するためのスタート地点に辿り着いた段階だと思っています」

電動キックボード事業を手がけるスタートアップ・Luup代表取締役の岡井大輝氏は謙遜しながらも自信のあふれる様子でこう切り出した。2018年に訪れた米サンフランシスコで電動キックボードに衝撃を受けてから約3年──ついにそのシェアリングサービスを日本で展開できる運びとなったからだ。

Luupは2018年7月の創業以来、電動キックボードのシェアリングサービスの展開を目指し、自治体や警察との実証実験を重ねてきた。米国を皮切りに海外では先行して人気を博しているサービスだが、日本では規制がネックとなり後れを取った。

そして4月下旬より、念願のシェアリングサービスをいよいよ開始する。政府による最終的な認可を待って、東京都内に設置済みのポートに電動キックボードを設置するのだ。

DIAMOND SIGNALでは国内外の電動キックボード事業者が名を連ねる業界団体・マイクロモビリティ推進協議会の会長も務める岡井氏に、サービス開始の詳細や、電動キックボードを皮切りに展開していく短距離移動に特化した電動モビリティインフラの未来について話を聞いた。