福岡県・嘉麻市の浄土真宗本願寺派明善寺で住職を務める安井廣由氏
福岡県・嘉麻市の浄土真宗本願寺派明善寺で住職を務める安井廣由氏 画像提供:安井廣由氏

Facebook、Twitter、InstagramといったSNSの台頭により、友人や知人だけでなく、サービスを利用する世界中の人々と気軽に繋がり交流を持てるようになった。だが便利である反面、不用意な発言による炎上や、匿名・なりすましアカウントからの心ない誹謗中傷に細心の注意を払う必要が生じたのも確かだ。

そんな今だからこそ、ユーザーが悩みや困りごとを吐き出して、心休まる場所を目指すSNSがある。スタートアップのくうるが提供する「Sion(しおん)」だ。

SNSは通常、登録ユーザー同士が交流できるサービスだ。Sionでは投稿にリアクションするなど以外にユーザー同士の交流は発生しないが、その代わりにさまざまな「お坊さん」と交流でき、彼らがユーザーの悩みや困りごとに対してメッセージを寄せてくれる。他のユーザーによる投稿や、約20人のお坊さんのコメントが見られるというSNSとしてはゆるいつながりで、さまざまな人生の瞬間を垣間見ることができる。

くうるは1月、外部のアドバイザーとして、福岡県・嘉麻市の浄土真宗本願寺派明善寺で住職を務める安井廣由氏をCBO(チーフ・坊さん・オフィサー)として迎え入れた。安井氏は上場企業で広報・マーケティング、独立系IRコンサルティング企業で上場支援・ベンチャー育成など、さまざまな経験をした上で、2020年に49歳で住職に就いたという異色の経歴を持つ人物だ。

お坊さんアプリSionの魅力について、そしてチーフ・坊さん・オフィサーとしての活動について、安井氏に話を聞いた。