「Nintendo Switch 有機ELモデル」
「Nintendo Switch 有機ELモデル」 任天堂コーポレートサイトより

5月にBloombergが報じたことで話題になっていた、任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」の新モデルの正体がいよいよ明らかになった。任天堂は7月6日、有機ELディスプレイを搭載した「Nintendo Switch(有機ELモデル)」を発表した。

Nintendo Switch(有機ELモデル)はその名称の通り、本体に有機ELディスプレイを搭載したNintendo Switchの新モデルだ。価格は3万7980円(税込)で、発売は10月8日となっている。任天堂ではこれまでにNintendo Switchの通常モデルと、携帯利用に特化した「Nintendo Switch Lite」をラインアップしていたが、新モデルを加えて3機種を併売するかたちだ。

新モデルはNintendo Switchとほぼ同サイズながら、7.0インチの有機ELディスプレイを採用(Nintendo Switchは6.2インチ、Nintendo Switch Liteは5.5インチ)したのが最大の特徴となる。

ディスプレイを自立させる背面スタンドは、自由な角度で固定できるフリーストップ式に変更。また付属のドックには、2つのUSB端子、テレビ接続用のHDMI端子に加え、有線LAN端子を搭載する。本体のスピーカーも刷新した。本体のメモリは通常モデルの2倍となる64GBで、バッテリー持続時間は通常モデルと同じく4.5〜9.0時間となっている。カラーは、ホワイトとネオンブルー・ネオンレッドの2種類を用意する。

Nintendo Switchは2017年3月の発売で、累計販売台数は8459万台、ソフトの販売本数は5億8712万本(いずれも21年3月末時点。任天堂IRサイトでの発表)。コロナ禍での巣ごもり需要を追い風に、2021年3月期の本体の販売台数は前期比37.1%増となる2883万台を記録。ソフトの売り上げも好調で、2020年3月発売の『あつまれ どうぶつの森』は販売本数3263万本の大ヒットとなった。5月に発表された2021年3月期決算によると、任天堂のゲーム専⽤機ビジネスの売上⾼は、前期⽐35.6%増の1兆7000億円となった。

なお任天堂の歴代ハードの販売台数を比較すると、最も売れたニンテンドーDSが1億5402万台、2位のゲームボーイが1億1869万台、3位のWiiが1億163万台となっており、Nintendo Switchは第4位に位置づけている。任天堂では2022年3月期のNintendo Switchの販売台数を2550万台と予想しており、これが実現するとWiiを抜いて歴代3位の販売台数を達成する見込みだ。